彼女が戦処女神である為に
「…私こそ、ごめんなさい、貴方の武装人器、最後を私が奪ってしまいました」
トワイライトの悔恨はそれだった。
彼女が武器を使えば、どのようなカタチであれ、彼女の|
謂わば、彼女が武装人器を壊してしまったと言っても過言ではない、と、トワイライトはそう思っているのだ。
彼女の謝罪に、
「いえっ…そんな事、仰らないで下さい、トワイライトさんの様な
その言葉を受けて、彼女は顔を上げる。
次に、トワイライトが心配した事は、武装人器と言う
基本的に
なので、複数の武装人器を平等に愛する
しかし、今、目の前に居る
余程の愛着がある筈だろうし、同時に、それを失った際の衝撃も計り知れない。
少なくとも、一人の武装人器を失った事で、
「…貴方は、これから、どうするのですか?」
だから、トワイライトは、今後の彼女に対して不安を抱いていた。
彼女の問い掛けに、
武装人器との出会い、思い出を脳内で巡らせているのだろう。
「…大切な、武器でした、もう居ないと思うと、こんなにも心に、穴が開くものなんですね」
自らの、平坦な胸に向けて手を添える
目を瞑り、哀しみが体中に流れ出る。
もう、大切な人は其処には居ないと言う事を改めて理解する。
「
トワイライトは心配しながら聞く。
俯きながら、
「…正直、失ったショックが大きくて…それでも」
それでも。
顔を上げて、この辛さを乗り越えて。
「やっぱり私は、
武装人器の別れは、時に
死ねばそれまで、ではないのだ、死んでも、死んだ後でも、どの様なカタチであろうとも、
今回の決別は、彼女の力へと変わる様になっていた。
「だから、私は、この命が尽きるまで、
彼女の吹っ切れた様子を見て。
トワイライトは、ほっと、一息口から漏らした。
これ以上は、彼女が心配しても杞憂なだけだ。
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