スキル・《猫まんま》を手に入れたデブ猫は、異世界を全力で楽しむ!

ULU

プロローグ

 「うっひょーーー!」


 俺は、今バンジージャンプをしている。


 「あばばばばあば!」


 どうやら水面に顔が使ったようだ。


 ここは渓谷に架かった橋の上から下にある水面ギリギリもしくは体重が重い又は身長が高いと、水面に顔が当たるらしい。


 ――俺の名前は、斎藤潤さいとうじゅん、30歳だ。この説明から分かる通り俺はデブだ、100kgをゆうに超えデブの仲間入りを果たした180cmもある高身長でもある。

すまないこれだけを言っておく。顔はカッコいいと思っている、ナルシストではない。なぜなら昔痩せていた時はモテていたからだ。


 「ではこんな無駄話は放っておいてさっさと本題には入ろう!」



 俺は楽しくなってまたバンジージャンプを係の人にお願いをすると、もう一回飛ばせてもらえる事になった。


 そして俺はまた水面に向かって、デブが宙を舞う姿を周りに見せながら水面へと落ちていく。


 が、『ブチッ!』と途中で縄が切れ、俺は水の中へとダイブする。


 俺の体重が重いのか中々水面に上がれずにもがいていると、水中が光だし大きな魚が俺を飲み込み、気を失う。



 * * *



 「ハッ!ここはどこだ?」


 俺は気付けば見知らぬ森の中、しかも少し大きい水溜まりの上に立っていた。


 「まさか!これって!異世界転移!!!!」


 「きゃっっほーーーい!!!キタキタキタアアアアア!!!!」


 俺は震える、ブルンブルンと震えるお腹の前で両腕をブンブン振って喜ぶ。



 ――色んな面白い場所があるんやろな!!!早く行ってみてぇええええ!!!

 

 「そうだそうだ!異世界ものといえば、定番のステータス!!!」


 「おおおおおおおおお!!!!出てきたああああ!!!」


 「男 30歳 身長180cm 体重150kg


  スキル


  言語理解 言語翻訳 言語の読み書き


  固有スキル


  猫まんまでゲットだお!

                     」


 「おいおいおいおい!なんやこれ!猫まんま!?しかも、だお!ってなんじゃそりゃ!!」


 「まあいいか!!じゃあ早速!固有スキル発動!!!猫まんまでゲットだお!」


 俺は右腕を水溜まりの上で青空に向かって突きだす。


 すると、『ぽわわわーん』と掌サイズのお茶碗の中には、温かいお味噌汁に浸かったお米と野菜が乗っかっている。


 俺はそれを両手に持つ。


 「おおおおおおおお!!!出てきたで!!!本当に猫まんまやんけ!!」


 「これでどうしろって言うんや!ゲットだお!ていうぐらいなんだったらこれで餌付けして捕まえろっていうことだよな!じゃあ早速雑魚モン見つけてゲットだお!」


 そう意気込み俺は森の中を歩き、どこまでも広がる心地の良さそうな平原に出る。

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