第11話 リラちゃんはとってもエロ可愛い。★
僕は今日も、くるみちゃんとセックスをするつもりだった……けど、吉崎リラちゃんが『お礼』をしたいと立候補してきたので、そちらをお願いしていた。リラちゃんはクラスの中でもアリアちゃんと双璧をなす、Jカップのサイズを誇る女の子だ。
「久し振りやねぇ、タクミくん。しっかり興奮してくれとる?」
「うん、リラちゃんが可愛すぎて、興奮しちゃってる」
「嬉しいわぁ、うち、いっぱいサービスしたるよ」
僕の部屋に入るなり、リラちゃんは僕に流し目をくれながら服を脱いでいく。そして、僕に抱きついてきてキスをしてくれる。お山が胸板に当たる感触は、何度体験しても素晴らしい。
ちなみに、くるみちゃんと2人がかりでのプレイをちょっと期待していたけど、「それなら私は今日はゆっくり寝て身体を休めるね」と言われたらどうしようもなかった。
「ちゅっ……んんっ、タクミくん、んふっ……キスが上手くなっとるよ♡ くるみちゃんで、いっぱい経験したんやねぇ」
言っておくけど、フェロモン全開な感じでありつつ、リラちゃんは処女だ。僕がいやらしい雰囲気が好きなのを知って、精一杯エロエロに振舞ってくれる、とってもまじめな女の子なのだ。
「リラちゃんこそ、すっごく上手だよ」
「うふふ、そう言ってくれて嬉しいわぁ」
リラちゃんの身体は、とても甘い匂いがする。強すぎないけど、気持ちを刺激してくるような魅力的な香りだ。
「今日はいつもより、良い匂いがするね」
「あら、気付いてくれたん? 詩織ちゃんがね、うちらに融通してくれたんよ。こういうときに『ご主人様』に喜んでもらえるようにって、ちょっとお高い香水やで。詩織ちゃんもうちらと一緒で、タクミくんのこと、大好きやからなぁ」
そして、リラちゃんはお山を使った『お礼』をしてくれた。
「今日もお元気さんやったなぁ、タクミくん。でも、ありがとうなぁ。うちらみたいな5軍なんか見捨てて忘れてしまえばええのに、いっつも助けてくれて。タクミくんに下心がないのは分かってるんやけど、それだとうちらの気持ちが収まらんから……だからせめて、こうやって『お礼』をさせてなぁ……」
「リラちゃん……大好きだよ」
「うふふ、うちもタクミくんのこと大好きやよ♡」
そして僕たちは、甘い時間を過ごしたのだった。
*******
「おはよう、日花里ちゃん。今日はちょっと小雨模様だね」
「おはよう、タクミくん。そうだね、本降りになる前に迷宮に入っておきたいかな。昨日はタクミくんが受けてきてくれた薬草関連の採取依頼もあるから、ほのかちゃんが大活躍の日だよ」
ほのかちゃんのスキルは食べられる草を見分けるだけではなくて、熟練度が上がった結果、薬品などとして有用な草も見分けることができるようになっている。
依頼なしで乱獲すると他の冒険者パーティとかに怒られるので、詩織ちゃんのところ以外で迷宮内での採取依頼を御用聞きして回るのも、僕の大事な仕事だったりする。
「おはよう、タクミくん。低気圧だねぇ……頭が痛いよ」
テンション低めの千奈津ちゃんも合流してきた。僕の部屋で一緒に寝ていたリラちゃんは、一度自室に戻ってしっかりと準備を整えて、みんなと探索の打ち合わせをしている。
「おーい、弁当ができたぞ。とは言っても、カロリーを取るためで味はあんまりだけどな」
「そんなことないよ、八橋くんのお弁当を食べるのが、私たちにとって唯一の楽しみなんだから」
遥香ちゃんがお弁当を受け取りながら、笑顔で八橋くんを褒める。お弁当と言っても簡単な携帯食みたいな感じだけど、まともなものを用意しているパーティは珍しいらしく、結構羨ましがられるらしい。
「お、おう……そこまで言われるとなんか、照れるな……」
僕は3パーティと一緒に出発して、専用門まで見送りに行く。
「じゃあ、気を付けて。無理はしないようにね」
「うん、無事に帰ってくるまでがお仕事だからね。じゃあ、行ってくるねぇ」
衛兵さんに名簿を提出した3パーティが門をくぐると、僕も仕事をしに拠点へ戻る。マクガレフの朝は早い。僕たち以外にも、すでに動き出している人はそれなりに存在していた。
僕は朝市で掘り出し物がないかをチェックするために、市場へと足を運ぶ。ほとんどのお店はまだ開店前で、僕の教師役であるアンネばあちゃんもまだいないけど、なじみのお店の人たちは僕を見かけると声をかけてくれる。
「おう、昨日はうちに売ってくれるようなものはあったかい?」
「うーん、弦月石なら少量持ってるけど。あとは黒炎石かな」
「黒炎石なら少量でも買い取るぜ?」
僕は日花里ちゃんたちが収集してきた成果品を現金に換えながら、市場をぶらついていく。その中で、久し振りに骨董市の準備をしているおじさんに出会った。
「あ、お久し振りですね。しばらくこっちにいらっしゃるんですか?」
「おぉ、タクミくん。ちょうど良かったよ、君のところに行こうと思っていたんだ」
このお店は、意外なほどに珍しいものを扱っている。店主のおじさんは、後ろを振り返った。
「このお方は行き先が一緒だったから格安で護衛を引き受けてくれていたんだけどね、君の探し物の話をしたら、ぜひ会いたいって言うんだよ」
「うん……? 坊主自体は強そうじゃないな」
お店の奥に座っていた、いかにも歴戦の強者といった風情の男の人が、鋭い視線を僕に送ってくる。
この出会いが、僕たちの運命を大きく変えるきっかけとなるのだった。
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