第33話


「へ……?ナンバー??」



「い、いけませんか!彼女さんが居るとか?」



「い、いえ!いません」慌てて答えると、彼女たちはあからさまにほっと胸を撫で下ろし、



「だめですか?」と上目遣いで聞いてきた。



これはもしや―――逆ナンパ!??



しかもこんなところで??



ってこの際どーでもいい!



Yes!!



ってかこの反応いいっ!!やっぱ女性最高!♪



彼女らに気付かれないよう小さくがっつポーズを作って俺は顔を上げた。



「えっとナンバーは…」



「お前今スマホ使えないんだろ?」



「あ、そうだった……って―――」



言おうと思って俺は、はっとなった。この声は―――



「よっ♪」



隣のマシンで周がにこやかに手をひらつかせていて、







な、何故あんたがここに居る―――!!?






俺は思わず叫びだしそうになっていた。




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