第2話

 はいどうも。

天城です。

推しのY◯Dちゃんの配信見てたら,なぜか異世界に飛ばされてました。

いやね,普通に謎なんだけどなんでこの世界インターネットあるの?

普通に配信見れるんですけど。

あ,これ並行世界ってやつっすか?

なら納得っす。


それよりもね,結構すごいことに僕気づいちゃったんですよ。


「何したらいいかわからない!」


いやこれ今世紀最大の発見じゃない!?

ちょっと論文書いて学会に提出でもしてみようかな。

いや,まずこの世界に学会なんてあるかわかんないしめんどくさいからいっか。

てことで近くに大きな鳥がいるのでとりま焼き鳥にしていきます。


「グギャアアアアアアアアアアオ!!」


はい,どう見てもドラゴンですよねー。

なんかねー。

めっちゃかっこいいよ。

とりま炎属性なのは分かったわ。

いや,まぁ最初から分かってたんだけどね?

ちょっとした遊び心ってやつさ⭐︎

というか異世界でしょ?

メタいかもしれんが多分スキルとか僕持ってるよねー。

こういう時は!


「スキルオープン!」


【スキルバーだよーん】

カード化…その名の通り触れた対象をカード化させれるよーん。

あ,ちなみにお互いの契約はいるよー。

流石にチートにしすぎるわけにもいかないからねー。


うん,適当すぎて逆にテンション上がってきたわ。


「おーい」


いやぁカード化かぁ。

俺カードの経験なんて全然ないなぁ。


「おーい」


小中高一貫して陽キャだったからねー。

嘘ですごめんなさい。

めっちゃ陰キャでした。


「おーい」


ちなみに好きなカードゲームはもちろんポ◯カでしょ。

環境デッキが強すぎて萎えてた覚えがありますねぇ。

俺はなんのデッキを使ってたかって?そんなの決まってるだろ?

LOに決まってんだろ⭐︎


「おーい」


「ん?あらきゃわいい!」


なんか考え事してる時にやたら服を引っ張られてると思ったら小さい女の子がいたんですけど?

いやぁ,可愛すぎるっピ!

というより俺,女性経験は皆無に等しいんですよね。

オッケーグルグル。

小さい女の子に絡まれた時の対処法を教えてー。


『すみません。ロリコンは◯にやがれください。よくわかりません。』


おい,ちゃっかり悪口を混ぜるのやめろよ。

ほらみろ女の子の表情。

めっちゃ困って…


「プッククッw」


いなかったし,意外とウケてますねー。

よしグルグル!褒めてやろう!


『すみません。よくわかりません。』


オッケー潰す。

恥かいた俺に身にもなってみろよ。

まぁいいや。

それよりもこの女の子どうしましょ。

とりま名前とか聞いとくか。


「僕は天城だよ。君の名前を教えてくれるかい?」


「ボルケニヲバーンドラゴン」


「ん?」


「ボルケニヲバーンドラゴン」


なるほど…。

なるほど?

つまりこの子はさっき俺が焼き鳥にしようとしたドラゴンってことか。

申し訳ないな…。

いやぁドラゴンが擬人化したら結構エロいのばっか出てくることあるけどロリか…。

アリだな!

ちなみに僕はまだ高校生なのでセーフです。(アウトよりのアウトです。)

はいごめんなさい,完全にアウトです。

おててにお縄結ばれちゃいますよーん。

は?

キツいだと?

許さん。

僕はまだピチピチの男子高校生なんだゾ!

あ,ピチピチって言っても魚じゃないからねー。


「私,天城についていきたい。だめ?」


もー。

みんなのせいでバーンちゃんが困っちゃってるじゃーん。

言うな。

現実逃避だよこれは。

お,てかバーン呼び良いね。

採用。


「全然いいよ。これからよろしく。ということで君のことはバーンって呼ぶねー。」


そう言って頭を撫でちゃいました。

ロリコン?

だってしょうがないじゃん!

この子かわいいんだもん!

というかなんか俺の手が光ってるんだけど?

あ,待って。

確かスキルの発動条件が触れることだったよね?

この子カード化されちゃうの!?

嫌だよ!?

あ,もう手遅れだこれ。

しーらねー!


「これで私は天城の仲間。」


カード化はしてないみたいだけど…。

んー。

とりあえず新しい仲間ができた!


やったね!(泣)

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