第74話 地下室アップデート 高級酒 続、改良型パンチングマシーン
まだまだ夜は長い、ゴウケツさんに何か珍しい酒でも出そうと思いステータスを開くと地下室スキルのアップデートが可能になっていた。
このアップデートでポイント使い切るのがまた厄介なんだよな。
あの学がない女神はなんでこんなシステムにしたのか本当に謎だ。
七聖竜が散々遊んでいったおかげで幸せポイントは爆増し、もう6000ポイントもあるんだけど…
とりあえず丈夫な身体を限界までアップデートするか、急に3000ポイント使うけど痛いの嫌だしね。
あとは…ナイトプールが人気なのでそれもアップデートかな、他にBARと水族館、浴室と…パンチングマシーンも出来るの?あれ以上どうなんの?
これで3000ポイント使い切るくらいか、さっさと使わないと今いるみんなの幸せポイントが無駄になっちゃう。
僕は施設を周って全員に釣り堀に集まって貰った。
一旦外に出てもらっても良いけどまあ大丈夫だろう。危険は無いはず?
そして一気にアップデートを実行し、最後に地下室スキルのアップデートを実行した。
アップデートを押した直後に釣り堀はポンっと間抜けな音を立てて広がり、隣に砂浜が現れた。
もう海じゃん…海のアクティベートって5万ポイントとかだったハズだけどもう出来ちゃったじゃん…
「これがショウさんのスキルか…毎回来るたびに何か変わってると思っていたが実際見るとすごいな…」
「すごいね!あそこで遊んできても良い?」
「チヒロ、水着がプールにあったから着替えてからにしなさいね」
「ショウ様…砂浜なんて初めて見ましたが美しいですね」
村人含め全員砂浜に夢中だがこんなもんじゃない、まだまだ変わった場所はあるんだよね。
僕も確認したいしちょっと施設を見て回ろうという事になり、僕達はゾロゾロと歩き出した。
まずBARは純粋に座れる場所が多くなり広くなった。
酒の種類にブランデーやシャンパンが追加され、ユキさん用とも言えるワインも数十種類がワインセラーに並んでいた。
「あの宝石のようなビンに入ったのも酒か?これは楽しみだ」
多分高いヤツですけど出た以上は飲み放題なのでお好きにどうぞ。
そして流れでパンチングマシーンを確認。
まあずっと気になってたんだよね。あの卵みたいなドーム。
もはやパンチングマシーンと呼んで良いのだろうか。
アップデートで部屋も広くなったのだが半球状の透明なドームが二個並んでいる。
直径10メートルくらいはあるだろう、そして外には操作パネル。
ちょっとやってみますねと僕はパネルを操作、通常モードは前の上位互換のような感じの画面が大きく、綺麗になったパンチングマシーンだが、殲滅モードという明らかにおかしなモードがある。
試しに初級で起動すると急に周りの風景が荒野に代わり、魔獣が襲ってきた。どうやら光ってる部分を殴るとポイント、被弾すると減点。
殴った力が強ければ強いほど高得点か…
まあ僕には無理だ。普通におっかねぇよ魔獣に襲われるの。出よ!
外に出るとみんな不思議そうな顔をして僕を見ていた。
いやだって怖いじゃん、痛く無いけど迫力がさ!ほら!ね!?
「あの…ショウ様は一人で何をされていたんですか?」
え?怯えて逃げてたけど?
話を聞くと空中を的が飛び回っており、僕はその的から逃げていただけだそう。
外からは画面見えないの!?はっずかしいなぁ!!
状況を説明すると全員全く理解出来ていない。
それはそう、これはもはや未来の遊びだ。僕だって知らないよこんなの。
試してみれば分かりますとレイさんが挑戦。
急に的を避けたと思ったらすれ違いざまにカウンター、そして蹴りも使いながら華麗に的を射抜いていく。
なにあれ格好いい!僕もあんな感じにしたかった!
数分後、画面には12000ポイントと表示され、満足げなレイさんが出てきた。
「これは素晴らしい、実践訓練にもなりますね。しかし上級では物足りないようです」
敵は虎の魔獣だったらしい、僕ったらもうその瞬間に部屋を出るかもしれない。
なるほどとゴウケツさんとサイカさんはそれぞれマシーンに入って行き、お馴染みの地獄級を選択。
明らかに速すぎる的にゴウケツさんは相当苦戦している。
サイカさんは的を的確にとらえるが、攻撃が浅い。
なんとか倒し切ったらしくサイカさんは先に出てきた。画面には10000ポイントが表示されている。
「すばしっこい魔獣でした…攻撃も相当受けてしまいましたね…」
敵は白いオオカミだったらしいけどそれフェンリルってヤツでは?普通に倒したの?
ゴウケツさんはまだ戦っているようだ。
避ける事もせず的を目で追い、背後に来た所をガッシリと掴んだ。
「捕まえたぞ犬っころ…」
そしてそのまま的をぶち抜き一撃でクリアしてみせた。
画面には5000ポイント…被弾が多かったんだろうなぁ。
「苦戦してしまったがなんとか倒したぞ」
「あなたは身体が頑丈ですからね…基本避けないですから…しかし良くあの狼を捕まえましたね。」
「あぁ、アイツは正面のフェイントの後に背後から来る、そこを捕まえたまでだ」
ゴウケツさんも頭を使って戦うのが良いってずっと言ってたもんね。流石っす。
「私もやりたいよー!」
「それでは超地獄級に行ってくる…」
ちょっと…まだナイトプールも浴室も水族館も見てないんだけど…
でも超地獄級見てみたいな…村の人達も盛り上がってるし、後でもいいか…
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