『創作論』白紙の図書館

はた

『主人公は最強じゃなくていい』

 ども、はたです。ここでは僕の創作論を、茶飲み話程度に公開していこうかなぁ?と目論んでいます。大半は今の流行の転生物に反するかと思いますので、嫌な方はぜひ閉じてください。


 さーて、初回は何にしようかと思ったのですが、やはりこれ。『主人公は最強にするべからず』ですかね?


 最近の作品では、無敵の主人公がチート能力で無双する話がよく見られます。いや、それ自体が悪ではないのですが、多すぎるきらいがありまして。うーん、どうだろうと?


 僕もファンタジー物を志していた時は、最強のキャラを主人公に!!と、考えていました。中学生くらいの頃ですか。


 でも、今は主人公を最強にしようとは思いません。最強のように見せかけて、実は最強じゃない。これはアリでしょう。


 ワンピースのルフィも、ドラゴンボールの悟空も強いですが、全戦全勝じゃないですよね?ルフィだって負けるんです。悟空だって負けるんです。


 それを助けてくれるのが『仲間』です。修行や稽古を付けてくれる『師匠』も良いですね。


 …まあ、ドラゴンボールは、何かとんでもないことになりましたけど…。これに比べて『宿敵は最強に見せなければならない』というのもあります。


 これが上手いのが『ドラゴンクエスト-ダイの大冒険-』『冒険王ビィト』の原作者、三条陸先生です。


 ダイの大冒険では、大魔王バーンがまさにそれ。冒険王ビィトでは、それこそ毎回「こんなのどうやって勝つの!?」という、強敵の嵐。それが毎回興奮させてくれます。


 ですが、『冒険王ビィト』では、ちゃんと与えられたカードで、チームワークを駆使し、非力な人間たちが魔人を打ち負かす!!これが毎回たまらんのですよ!!


 これは魔人が自分の能力に、絶対の自信を持っているからですね。毎回、読者をいい意味で裏切る。原作者は、相当意識しなければいけないポイントです。


 これはミステリーの謎解きに通じる快感がありますね。三条先生の上手い所は、そのチート能力の欠点の隠し方。


 中には不死身の敵キャラでさえ、苦心の末倒してしまう(ここで重要なのは『殺す』ではなく『倒す』ということ)


 バトルものの物書きの皆さんには、是非見習ってもらいたい!!僕もまだまだ修行中の身なので、つい主人公に甘えがちです。でも、窮地に落ちた主人公が、打ち破る!!


 これが身につけられれば、鬼に金棒!!


 ダイは最終的には最強になっちゃいましたけど、ビィト単体は最強じゃない。絵柄が苦手と仰る方もいますが、本当に勉強になりますよ。早く続きが読みたい!!


『今回の結論』

『主人公は最強にするべからず』

『宿敵は最強に見せなければならない』

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