〜13〜人気者になれるのなら……!!

「ふぅ、情報収集も完了。マナポーションの補充も完了。追加で新しいポーションも作ったし」


マナポーションを追加で50本複製した。

あと違うポーションを作ってみたいなぁ、と思って新しい素材を買いに行ってみることに。


その後におばちゃんから『回復茸』と『魔力茸』『保養草』を買ってみた。

ポーションも次の段階にいきたいし。


ちなみにこれがフレーバーテキスト。

――――――――――――

回復茸  レア


湿ったところに生えるキノコ。

回復力を上げてくれる。

舞茸が変異したものである。

――――――――――――

――――――――――――

魔力茸  レア


日の当たる倒木などに生えるキノコ。

魔力を底上げできる。

黒くてコリコリとした食感が特徴。

――――――――――――

――――――――――――

保養草  レア


栄養価の高い草。

昔から薬として使われる。

シャキッとして食用としても使える。

――――――――――――


回復茸と魔力茸は中級のポーションを作るために必要なアイテム。

保養草はレタスに近いもので、サラダとかで使えるかと思って買ってみた。


「次は……料理用にお肉とか野菜とか買ってみるか! 料理という料理もしてないし」


どこがいいんだろう??

多分、この噴水広場の周りとかメイン通りの場所がいいんだと思う。


ここは立地がいい分いいものも売ってるはず!

そう思い、少し探してみることに。



周りをぐるりと見てみるとやはり色んなお店がある。

多分この剣とかを売ってるのは鍛冶屋、この本とか杖を売ってるのが魔法屋。

ランタンとか何に使うか検討もつかない物を売ってるのが魔道具屋。


周ってるとついに野菜が売っている商店を見つけた。

野菜から果実、調味料など。あらゆる食料品が置いてある。

食器や調理器具、キッチンなども売っていた。


「きゅうりにトマト、にんじんに小麦……色々あるな」

「おう、兄ちゃんお目が高いね! ここを選ぶのはいいと思うぜ!」


店員さんもいい人そうで良かった。たまに怖い人とかいるし……。


「おすすめとかありますか?」

「俺のおすすめはこのいちごやレモンとか、果実がいいぜ! 新鮮で美味いぜ!」


果実が美味しいのか。

みた感じちょうど美味しそうな感じだし、パンに挟んだら美味しそうだ。


「なるほど……じゃあイチゴとレモンをください、あとトマトときゅうりもお願いします」

「はいよ、銀貨一枚だぜ! また来てくれよな! まけてやるからよ!」


「また来ます」

そう言って店員さんとは別れた。



というかなんとなく周りから見られてる感覚があるんだけど。

なに? 注目されてる感じ??

「……僕もついに人気になってきたか??」


「まぁ、ある意味ハラミは人気にゃねー」

「うおぅ!?!?」


背後から話しかけられたと思ったら、知らない女の子。

そこまで背が高くはなく、軽い装備に緑のローブをつけている。

頭に猫の耳があることから猫獣人とかだろうか??


「あのー、僕たちって知り合いですか……?」

「違うにゃね、赤の他人にゃ」

んん?? なんでじゃあ名前はわかるんだ??

プレイヤーネームはこのゲームの使用上、表示されてないはず……。


「あなた、ポーション作れるのかにゃ??」

「えぇ、まぁ。作れますけど……」

何故この子は分かるんだ? まだポーション作れるとも言って無いのに……。


「見た目が悪いポーションにゃよね?」

「そうですけど……何故??」

なに? 何故こんなことを聞かれてる状況なのだろうか??

訳がわからない。


「じゃあ私達のクランに入るのにゃ、」

「はい???」

もっと訳がわからなくなり頭が混乱し始めるハラミ。

どうして急に話しかけられて、クランに誘われてるんだ??


「入ったら強くなれるにゃよ?」

「別に興味は……」


「人気クランだから人気者にはなれるにゃよ??」

「入ります!!」

人気になれるなら入るしか無い!! 道があるんだったら一度行ってみればいいのだ!!


「急にグイグイ来るにゃ〜! まぁ一応フレンドになって、招待はするから待っててにゃ」


そう言うと女の子は何かを操作し始め、僕にピコンとメールの通知音がなる。

見てみると一見のフレンド申請の通知だった。

――――――――――――

フレンド申請


猫又さんからフレンド申請が

送られてきました!

承認or拒否

――――――――――――

「猫又さん……であってます?」


猫と書かれているくらいだから目の前の子なんだろうけど、念のため本人か聞いてみると「そうにゃよー」と言われた。

じゃあ承っと……!


「フレンドになれたにゃ。……そしたらこれも承認して欲しいにゃー」

そう言ってまた通知音が鳴る、今度はクラン申請というものだった。


――――――――――――

クラン申請


クランネーム『ユニーカー』からの

クラン入団申請が来ています。

承認or拒否

――――――――――――

「ユニーカーってやつですか?」


「そうにゃ、それを承認を押してくれればいいにゃ」

ポチッと承認を押しておく。




これで人気者に一歩近づいたはず!!


==========

読んでいただきありがとうございます。


面白ければ★★★、面白くなければ★。


♡もつけていただけると幸いです。

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