〜10〜金貨の重みは他とは比べ物にならないようです。
朝、今日は一日中
その為に栄養ドリンクを買ってきたんだから。コンビニまで歩いて買ってきた。
栄養ドリンクをグビグビと飲んでVRヘッドギアを付ける。
ベットに寝転んで
「ん……!! この感じがたまらん!」
戻ってまいりました
この広場も昨日ぶり! 女の子の像にも一礼をしておく。
「というか、今更だけどこの像って誰のなんだろう?」
なんとなく周りを見てみると何か文字が書かれていた。
【女神像 神歴2093年】とだけ文字は彫られていて特に何か重要なことが書かれている訳ではなさそうだった。
裏側に何かの魔法陣が描かれていて中心には手形が描かれている。
なんとなくその手形に合わせてみたが特に反応する様子はなかった。この魔法陣がなんのためにあるのかは一切不明。
「特にわかる感じではなさそうだな……まぁいいか」
わからないものに時間を取られている暇はない。
早くおばちゃんのところに行って50本のポーションを届けないといけないな。
「……、ちょっと待てよ? 俺の予想が正しければ……」
一本作ったポーションを出してみる。それに【料理複製裏】を発動してみた。
そして出来たのがこのポーション。多少色が薄くなってしまうがそれくらいの方がいいかもしれない。
マナポーションを飲みながらポーションを複製し続けることになった。
ここからは無限に作り続けるのみだ!!
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「これで1枠ずつカンストかな……」
ポーションを1枠カンストさせたらなんとなくマナポーションもカンストさせたくなってきた。
時間は二時間も過ぎたけどここまでやり尽くしたらいいだろう。
達成感は凄くあるし、自己満で十分だと思う。
次はもっと難しものを複製したいな。
もう少し材料を買って作ってみようかな。
「……あ、おばちゃんのところに行くのを忘れてた。今からでも行くか」
おばちゃんのところに行ってこのポーションを渡さないとね。クエストクリアできないし。
少し楽しみだなぁ。
スキップをしながら街を進み、噴水広場に一旦戻ることにした。
そしてルンルンで噴水広場に出たら昨日と同じくらい人がいっぱいいて、ここが分かりやすい待ち合い場所なのだと思い出す。
昨日調べてたらここでフレンドを待つといいと書かれていた。
ここなら分かりやすい明確な場所だということでここが使われているらしい。
忠犬ハチ公で待ち合わせするのと同じ原理なんだろうな。
人をかき分けておばちゃんと所へとたどり着く。
「やぁ、なんか買い足しに来たのかい?」
「いえ、もう納品しようかなーと思いまして、ここに置けばいいですか?」
「そうかい、じゃあこの箱の中に詰めてくれ」
そう言い木箱を出したおばちゃん。
そこにコトコトとポーションを詰めていく。
複製した方のポーションなのでクエストは全部達成できる事になる。
「ちょっとあんた、どれだけ作ったんだい?! そんなに薬草は買ってないじゃないか」
おばちゃんは急に声をかけてきた。量が多かったからバレたか……。
「バレちゃいましたか……ポーションを複製して作ったのを納品してまして、」
「あんた、凄いねぇ。私は驚いちゃったよ」
おばちゃんは目が取れるくらい目を丸くしたが、なんか納得してくれたようだ。
「ポーションをこれだけ使ったってことは質も大丈夫そうだね、ちょうど100本納品を確認したよ」
そう言って皮袋を渡してくれる。
手に取ってみるとやけにずっしり重たく、ジャラジャラと鳴ってている感じからお金なのだろうと予想できた。
中身を見てみたら、金色に輝く硬貨が10枚も入っていた。
これが金貨の重みか……。
インベントリに入れるとサラサラと吸い込まれて所持額がグングンと増えていく。
なんか少し前に見た時と入れた額が合わないような……。
多分、マーケットで売れたのかもしれない。後で見ておこう。
「それで、これが別の報酬ね。私からのプレゼントだ」
渡されたのは一枚の封筒。
赤い蝋で封がされていて、なにかの紋章が描かれたもので押した跡がある。
よく貴族とかのやり取りとかで使っているイメージがある。
……でもこれがプレゼント?
「この通りを真っ直ぐ行った所にギルドがあるからそこに渡してみなさい」
「……わかりました。あの、これって何が書かれてるんですか?」
「それを言ったら意味がないじゃないか」
それもそうか。
まぁいいや言われた通りギルドに渡しておこう。
「ありがとうございます、行ってみますね」
「そうしてくれ、また来た時に薬草でも買ってくれよ」
「わかりました」
そんな感じで次の目的地はギルドに決まったのだった。
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読んでいただきありがとうございます。
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♡もつけていただけると幸いです。
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