〜8〜どうやら味は大丈夫らしい。

「ちょうどキリよく50本か」

ポーションを作り続けて二時間が経過した。

レベルも6上がっていて、新しくスキルと称号を獲得した。


――――――――――――――――――

ハラミ (男) LV7 HP48(48) MP48(27)


メイン職業:料理人 サブ職業:料理人


 STR:24  VIT:24

 DEX:24  AGI:24

 INT:24   MND:24

 LUK:74  CRI:44


スキル:料理の基本、料理の心、料理の心

    料理鑑定、料理鑑定、料理複製、

    料理複製

称号:裏の職業人、アイからの祝福、ポーションマスター

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ちなみに新しくもらったスキルと称号のフレーバーテキストはこれ。

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料理複製  MP2


一度作った料理を複製する。

料理の質は下がってしまう。

※料理の質20%down

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料理複製


料理複製の裏職業版である。

複製量を2倍にする。

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ポーションマスター レア


ポーションを作り過ぎた人へ送る称号。

ポーションの作成の質を上げる。

※ポーションの質20%up

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料理が複製出来るようになりました。

しかもMP2で作れるらしい、料理複製のおかげで一度に二つ。

まだ覚えたてだから使ってないけど……。



「まぁひと段落ついたし、一回休もう」


ググッと背伸びをしていると、風が気持ちよく吹いている。


ここは暑くもなく寒くもない。心地よい気温で、ポーション作りの進みが早い。

誰にも邪魔されないのもまたいいのかもしれない。



「……そろそろマナポーションも作ってみようかな」

マナポーションは自分用に作っておこう。

いつも通りお湯を沸かして、その間に魔力草をすり潰す。


薬草より香りがよく、酸味があるらしい。

……それなら魔力草の紅茶とか作っても良さそうだな、美味しくできる自信がある。


まぁ、【料理の心】で魔力草と水に魔力を注いでいく。

今回は少なめに1ポイントずつ使おう。

そして潰した魔力草と魔力を注いだ水を混ぜ合わせる。


瓶に詰めて完成したのがマナポーション!!

青みがかった黒色をしていて中でフツフツ動いている、何が動いているんだ……?

怖いな……。


まぁコレをMP2ポイントしか使わないで作ったのには訳がある。

このマナポーションをMP2ポイント使って複製すると……?


まんま同じものが出来上がる、しかも2本。

「MP2ポイント使うだけで倍々に増やせると思ったからやってみたけどマジで出来るのか……。魔力には困らないな」


マナポーションを作れたし、魔力はほぼ無限に使える。

これでなんでも作れる土台はできたかな。




そうしてると目の前に警告が出た。

――――――――――――

満腹度が30%を切りました。

ご飯を食べましょう!

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そうか……このゲームは満腹度があるんだったな。

10%を切るとデバフがつかんだとか。(ゆっくり情報)


ご飯作って食べるか。


まずはコッペパンと干し肉、薬草を用意します。

コッペパンに切れ込みを入れて薬草を敷き詰めて、その上に干し肉も挟みましょう。

【料理の心】を使えば完成、コッペパンを干し肉と薬草を挟んだだけの簡単アレンジ!!


そして出来たのは黒いパンに明らかに毒があるような赤い葉っぱ、赤黒いお肉。

そんな見た目のパンだった。


「ポーションだけ見た目が悪くなると思ってたのにぃ!! ご飯も見た目ば悪くなってる?!?!」

ポーションだけおかしくなると思ってたのに、そう思いたかったのに。

でも食べないと勿体無いし……。


匂いは別に変わってないけど……。

嫌々パクリと一口食べてみるが普通の干し肉とミントのように爽やかな薬草の味、ふわふわのコッペパンが口の中で広がる。

「……??? 脳内がバグるんだけど??」


味は普通だな……特に変わっているところはない。

じゃあマナポーションも大丈夫なのではと思い、マナポーションをグイッと一気に飲んでみる。


すると今まで通りの酸味が効いたマナポーションの味がする。

……味は大丈夫なんだな。ただ、見た目が×なだけか……。




それが分かっただけ大きな一歩だと思う。

自分の料理が不味かったら嫌だしね。


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読んでいただきありがとうございます。


面白ければ★★★、面白くなければ★。


♡もつけていただけると幸いです。

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