第19話

 邪教徒審問部隊の拠点にて。

 かつての規律正しく、活気のあった雰囲気は今ではもう無い。

 一羽のカラスが4度鳴く。それが群れに伝わったのか、バサバサと複数の羽ばたき音が空に響いていく。

 砦の門番が呆然と突っ立っている。

 覇気が無く、数日体を洗っていないのか、不潔な匂いを放ち、それにつられてたか、数匹のコバエがまとわりつく。


 ライルは門を飛び越え、空から侵入した。

 死んでいる。

 一瞬そう思うほど、かつて寝食の世話になったアジトが何もかも変わっていた。

 ゾンビの様に緩慢な動きをする、一人の兵士がライルにとぼとぼと向かってくる。

 ライルが分からないのか、ゆっくりと槍を構え、攻撃の意思を示した前進を行ってきた。

 一人の動きに合わせ、呼応するかの様に他の兵士がうろうろと近づき始めた。

「貴様等は何だ? 邪悪を締め上げる事も忘れて、何をふけっている?」

 ライルの質問には答えない。

「変わってしまったな。貴様等には正義に順ずる気がもはや無い。ならば… 悪として俺が一切処断しよう」

 ライルは剣を抜いた。

 同胞殺しという、修羅の戦いに身を投じていく。


 絶え間ない剣戟を草葉の陰から覗く、小さな存在があった。


 きちゃった いたいた メディアにしらせなきゃ

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