極限の空を翔ける試作機パイロット、キョウヤ・ベオトーブ。軍の思惑に巻き込まれ、前線への転属を命じられた彼は、新型機と共に危険な任務へと飛び立つ。だが、その空は、ただの戦場ではなかった。仲間との別れ、突如現れる未知の敵、そして――墜落の果てに訪れる、青の境を超えた出会い。これは一人の青年が、新たな名前を得て、運命と向き合う物語。
ほんわか風味の作者さまが描く、ロボット戦闘記です。……が、ほんわかに油断をしてはいけない。営業妨害と言われても、内容がすべてを語っています。一万文字を、無駄のない台詞と描写で埋め、構成の上手さが際立ちます。キャラもそう。人間の心理描写がいい。バトルもそう。ちゃんと目で追える。それって大事なことだよ。読みやすい中にも、物足りなさはない。人間ドラマのロボット戦闘記、この世界観を読んでみて!