第3話 標的:柚木

父母の家は山奥にあり火事になった家よりは大豪邸と言っていいほどの豪邸で夏希の他に柚木という子供が一人いて父母は柚木を激愛していた、この家に来て一週間ほどでるがそこまで居心地は悪くないが、柚木の存在が気になる、柚木とは2歳違いで柚木がの方がお姉さんで年上感を出してくるの正直嫌気をさしてくる。

「私この家長いから何でも聞いてね」と言われても別に聞くことはない、私は適当に生きていければいい、たいしたことではないが、柚木がうざいと感じ始めていた。

私の方が先輩だからね感を出してくるのはいいが、まず夏希からしたらこの父母が本当の父母なのかすら確認が取れていないのでいきなり「お母さん、お父さん」と呼ぶのも気が退けたし、まず両親の名前も聞かされていないので「おあばちゃん、おじちゃん」という呼び方をしているがその呼び方をすると、二人の顔が引きつるが夏希からしたらどうでもよかった。

ある日柚木から校舎裏の焼却炉に呼び出された「あんまり、お母さんとお父さんを困らせないで」と言われ夏希の頭の糸は切れ、この女も殺してやりたいという気持ちになった、ちょうど焼却炉の火は燃えていて不用心に灯油缶まで置いてあった。

この時間ここに来る人は用務員さんしかいないが休憩かなんかでやるなら今だと思い近くにあった灯油缶を柚木にかけると「何するのよ」と怒声をあげるがそんなことを構わず焼却炉に押し込むと柚木の洋服に火がつき綺麗に燃えていった、夏希はこの火をもう少し見ていたいが自分が犯人と思われるはまずいの燃えてる柚木を遠目で見ながらその場を後にし授業を受けていると消防車と救急車がサイレンを鳴らしやってきたが、多分柚木はもう死んでいると夏希は思う、あそこまで灯油をかければ火傷程度ではすまないはずだと思い、ニヤニヤしながら授業を受けた。

全授業が終わる頃学校中に誰かが燃えて死んだって噂が広まった、「自殺だったらしいよ」という噂も聞こえてくる、柚木は同級生にも好かれている方でもないので同級生たちはそこまで柚木の死に興味を示していなかったのが興味ぶかかった。

夏希は職員室に呼ばれ事情を説明されたが全部自分がやったことなので「そうですか」と感情も出さずに話を聞いていた。人が一人死んだくらいでそんなに騒ぐことでもないのにと思ったがそれは言わずにおいた、先生の話では20分弱で「お母さんが迎えに来るからね:と言ったが「私は一人で帰れます」と言って職員室を出ようとするが先生が「待って」と止めるがそれを押し切って職員室を出る、我が子が死んで冷静でない人と会う気にはなれんかったので、夏希は父母とは会いたくはなかったので適当に仲のいい友達に理由を言って泊まらせてもらうことにした。

夏希は二人で傷の舐め合いでもしておけばいいと思った、私も死のうかなとふと思ったが夏希はそこまで死ぬ気はなかった。人の死にも自分の死にも興味はなかったがあの綺麗な火を見れなくのはもったいないなというのが思いだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る