close friend
水島あおい
第1章 僕は3度嘘をつく
第1話
青と緑のコントラストが見事だった。
空は透き通り、うっすらと白い雲が棚引き、その下に広がる街並みは森に囲まれて美しく光っている。
水瀬郁はイーゼルを立てて、キャンバスに一筆一筆色を重ねて行った。
「郁」
後ろから声を掛けられて、漸く郁は気がついたように振り返る。
「かなり進んだな」
見れば加納康孝が立っていた。
「康孝、お前、野球部の練習は?」
「もう午後7時よ」
笑いながら宮田彩夏が言った。
「また夢中になって描いてたみたいだな」
郁は道具を片付け始めた。
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