第6話 祭り
「シオン!起きろ!祭りだぞー!」
「おはよう…父さんうるさい。」
起きた瞬間耳が破けるかと思った…さて、それは置いといて…
「お祭り!?今日なんだ!」
「そうだぞ!早く降りてこい!」
そう、今日は祭り。正確な名前は道楽祭?だっけな…?この祭りは1年に1回あるのだが、まさかの俺は5歳まで出れていなかったのだ。
「体調不良だったもんな…なぜか」
前日まで元気なのに急に体調不良。そんなことが4年も続いたのだ。だが…!
「今日は元気だ!やったー!」
そう言いながら下に降りていくとそこには母さんがいた。
「おはようシオン、そこに朝ごはん置いてあるわよ。」
「はーい。」
ご飯を食べ終わると母さんは出ていった。どうやら祭りの準備らしい。
「そういえば日本でも地域の祭り楽しかったな…」
もうここにきて5年になった。ほんの少しだが日本のことも気になる。特に純達はハロウィンの後大丈夫だったのだろうか?そんな思いに耽っている時…
「日本…?どこのことだそれ?」
父さんの声がした。やばい、聞かれた…?
「あぁー!あの俺がちょっと作ってみたんだけど!語呂がいいよね!みたいな…!?」
「なるほど…?まぁいいか。よし、いくぞ!」
「え?どこに?」
「決まっているだろ!祭りだよ!」
と、いうことで祭り会場につきました。
「わぁすごい!人がいっぱいだ!」
びっくりするほど人が多かった!見渡す限り人!しかしこんなに人がいただろうか?気になって聞いてみると…
「ねぇ父さん、うちの村こんなに人いた?」
「いや、他の村からも人が来るんだよ。」
だ、そうです。そんな有名なんだなこの祭り…するとふと、気になった人たちがいた。
「ねぇ父さん。あの人たちは誰?」
「あぁあの方達かい?冒険者様だよ!シオンは会うのは初めてか!」
「うん。」
そう言いながら俺の胸は高鳴っていた。だって今まで最強になろうにもやり方がなかったのだ。でも冒険者なら…最強にもなれる!そう思った俺はその人達に声をかけにいった。
「初めまして!シオンと言います!」
「おう坊主!初めましてだな!」
そう快活に挨拶を返してくれたのは赤髪の男の人だった。
「あなた達は冒険者なんですか?」
「おう、それがどうした?」
「俺、冒険者になりたいんです!」
「へぇなんでだ?」
こう言われたら言うしかない!
「俺は最強になりたいんです!」
「…フハッ!」
…笑われた。と思ったが
「いい夢だな坊主!なってみろや!ただ冒険者は15歳からしかなれぇぜ!15になったら来いや!」
「はい!」
なんか褒められた。ただ15歳からか…後10年…一応交渉してみるか?
「あの絶対15歳からなんですか?訓練してもっと早くからとか…?」
「無理だな!命をかける仕事だ。自分の意思で入らせねぇと。」
「そうですか、」
あっという間に切り捨てられた…そこで父さんがおれをよんだ。
「おい!シオン!母さんの店行くぞ!」
「うん!今行くよ!では、さようなら!」
「おう!またな坊主!」
そういって俺は冒険者さん達と別れた。
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