必要なもの

知りたかったことも


知りたくなかったことも


知らなくていいことばかりだった


夢を見て


希望を抱いて


怖くなって


逃げ出して


絶望して


そうまでして得たものは


無かったほうがマシなものばかりだった


必要だったものなんて


二人内緒で抜け出して


ドキドキしながら回ったゲームセンターと


フードコートのラーメン屋さんと


怒られたあと目を見合わせて笑った


あの時間だけだ

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