夕日

校舎の影に


ビルの向こう側に


海のその先に


夜に


落ちていく夕日がいつもより眩しい


この道の先


交差する国道を流れる車もそれに照らされながら


みんなが同じ時間の中で


ただ真っ直ぐ進み続ける事を教えてくれる


通り過ぎる公園


母親と遊ぶ女の子の火照った笑顔が


冷たく暖かい風の中で


私が進んできた道の長さを教えてくれる


街灯が灯り始める


すれ違う人もそれを背中に受けながら


私が行く先を


その終わりを


教えてくれる

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