人気になりたいと願ったら炎上しました
宵闇 六花
第1話 プロローグ
「コンよい~今から配信始めるぞー」
>:コンよいー
>:お、やっと始まったぞ
>:今日は鎮火できるといいな(いや、できない)
>:¥30000 @utyoty
着火待機中
>:↑草
>:赤スパの時点で燃えてるんだよなぁ
コメント欄が爆速で流れていく。その中にはスーパーチャットを投げてくれるリスナーもいる。
「お、@utyotyさんスパチャありがとな」
俺はスパチャをくれたリスナーにお礼を言う。いつも通り燃えてるのは無視しよう。そんなことをしてるとコメ欄が荒れだした。
>:ついにコメントを無視しだしたぞこいつ
>:燃やせ燃やせ
>:祭りの始まりじゃー
>:888888888888
>:888888888888
「おい、分かったから、コメ欄荒らさないでくれ、な、お願いだ。」
俺のリスナーこういうときだけ結託力が強すぎだろ。実は同じ場所に集まって視聴してないか?しかし、俺のリスナーがそんないいタイミングを見逃すことが無く、加速しだす。
>:¥50000 |霧島唯
だ~め♡
>:ふぁ!
>:また、赤スパやんwww
>:唯ちゃん最初から上限ぶっぱしてるぞこれwww
>:唯ちゃんんが赤スパでつないだこの流れ...。
>:燃やせー888888888
「え、え、これはどうすれば?」
人気Vである霧島唯が赤スパしたことでコメ欄も加速して鎮火しかけていものがまた燃え出す。
「宵友のみんないったんタンマで、ストップな?」
>:888888888888
>:まだまだー88888
>:まぁ、落ち着いて。88888888
「oh,no」
驚きのあまり思わず英語になってしまう。そして俺は思う。
ど う し て こ う な っ た !
っと。俺は配信中にもかかわらず転機となった出来事を思い出していた。
◆
「みんな、オツこん~」
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この配信は終了しました
[ミークラの実況だー]
宵闇 氷彩/ Yoiyami Hiro
チャンネル登録者
143人
#宵の刻 #ミークラ
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「はぁ、全然伸びないな」
俺の名前は神崎 諒太。本職はプログラマーなんだけど、趣味でVtuberをしている。こうして二日に一回の頻度で配信を行っている。しかし、なかなか数字が上がらず、試行錯誤しながら配信を行っている。
「ネタ考えながら配信でも見るか。」
そうすると霧島唯が配信しているのを見つける。
『こんゆい~ライブスタート二期生霧島唯だよ。』
霧島唯
人気Vで大手事務所のライブスタートに所属している。元気系のキャラで雑談や歌ってみたなどを多く上げており、最近3Dモデルでデビューした。モデルは金髪碧眼で髪形はハーフアップ、服装はブレザーにスカートにネクタイという、漫画に出てくるギャルといった感じである。
二時間後 配信が終わる
やっぱりトークのテンポとかも聞いてて心地いいくらいのやつだ、あれか?1/fゆらぎってやつか?fって何?人間の心拍数と同じってたってなぁ。
「それよりもそろそろ誰かとコラボしたいなー」
そう、俺の最近の望みはコラボだ。誰かいい相手がいないかな~そう考えてた時ふと親友の存在を思い出す。
「そういえば、あいつも配信者やってるって言ってたし、コラボに誘ってみるか」
早速LINEを開きあいつにメッセージを送る。暇だったのか、たまたまか一瞬で既読が付く。そしたら
『OK!』
とチャットが返ってくる。更に
『日曜日の昼でいい?』
と日時の予定が来る。それにOKとスタンプで返信する。
俺はまだこれが人生の転換期になることをまだ知らなかった。
人気になりたいと願ったら炎上しました 宵闇 六花 @konoe1234
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