誠意を置いて去りぬ

NiceWell

第1話

君たちと居た季節について

僕はやはり

説明義務があると思う

そこでこの場を設けた


君らは作家の端くれとして

僕は見ている

君に対してさよならが言えるなら

それは君に見込みがあって

私からのバントタッチだと

思っていいだろう


それでだ、少年よ。

君は何故、字を書く。

そこに意思はあるのか。

それとも生活の手立てなのか。


言葉とは面白く。

時に、奇麗であり。時に己さえ惑わす。


それほど人は言葉で出来てる。


だからこそ伝えたい。

君らは考えている。

言葉を考えている。


これはとても人として真に向かうことである。


諦めず、挑んでほしい。


私は上がりの身である。


いろいろ学んだ。

いろいろ知った。


だけどまだ君らに託したい思いがある。

ここに数億の価値を置いていく。


どうか良しなに。受け取ってほしい。


励め、同志よ。

同じく志した。友たちよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

誠意を置いて去りぬ NiceWell @NiceWell

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る