ドギマギの後で

影山 みはつ

第1話 約束の日

楓は「雄太?最近、何かあった?」と雄太に声を掛けた。

雄太は「あ、最近な?どうも、俺は楓の友達の怜が居るだろう?あいつだけは嫌だ」と声を掛けた。

楓が「え?またそんな事を言って、本当は嬉しい癖に」と筋で雄太を突っ込んだ。

怜が「おはよう」と元気な挨拶が聞こえた。

雄太が「うわ?噂をすれば何とやら?」と怜を見て嫌な顔をした。

楓は「全く、怜は元気ね?どっかの誰かさんには嫌われて居るけど」と雄太をニヤニヤして見ていた。

怜が「それって、雄太が言ったの?侵害だわ」と楓に話し掛けた。

楓が「良いんじゃないの?どうせ、雄太はこれっぽっちも女子に良く思われていないし」と怜にそれとなく話をした。

怜は「え、まさか。それも可哀想」と口々に楓と話をして居る。

楓が「しょうがないわよ?雄太なんだから」と怜に笑って話をしていた。

雄太が「何だよ?2人してニヤニヤしやがってよ」と怜達を見て怒って居た。

楓が「あー、ごめんごめん。でも、とりあえずは雄太が、元気に学校で過ごせたらいいなって話して居ただけだよ」と笑って話をした。

雄太が「そうだろう?本当にそう思うだろう?何か気持ちを分かってくれて嬉しいよ」と満面の笑みを浮かべた。

楓が「ゲッ、本気にしたよ。この人」と笑って居た。

怜が「あはは。雄太らしいね?」と笑って話し掛けた。

雄太は「ちぇ、俺の事を笑い者にしやがって、俺をからかってそんなに楽しいかよ」とキツく睨んで行ってしまった。

楓が「雄太、行っちゃったね?」と怜に話をして居た。

怜が「本当ね?雄太って自由で良いよね?私も雄太みたいに自由に生きようかしら?」と笑って居た。

雄太が教室に向かうと、弘大が「お、雄太。お前ってさ?この本読む?」と徐にカバンから本を取り出した。

雄太が「へ?何これ?」と弘大の近くに来て、本を見ると、龍の瞬きと書いてあった。

弘大が「面白そうだろう?今度良かったら読んでみろよ」とくしゃっとした笑顔を見せた。


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