妹は純度100%のブラコンなんだが、好きの形が日に日に歪んできている

Kz幸(カゼサチ)

第1話

とある昼下がり、俺は何もやることがないので自室のベットでゴロゴロして時間を潰していた。本題は友人3人くらいで映画とかゲーセンに行く予定だったが、俺以外がインフルにかかり、今日の予定は全てなくなってしまったのだ。ちょうどテスト終わりで久しぶりに遊べると思ったが遊べなくなってしまい俺は少し憂鬱な気分になっていた。


「はぁ、にしてもやることがないな、、まぁ適当に漫画でも読むか、、」


俺はベットから離れ、近くの本棚に漫画を取りに行こうとした瞬間、ドアからノック音がした。


 「晶馬お兄ちゃ〜ん!!」


 俺は何事かと思いドアを見ていると、ドアが思い切り開かれ、妹の美咲が思いっきり俺のところへ飛び込んできた。


 「おい!お前もう高校生だろ、そろそろ俺にくっつくのやめろ!!」


 「え〜別にいいじゃん、外ではしないようにするか・ら・さ♡」


 「はぁ、もうそろそろ俺から離れてくれないか、、」


 藤野美咲ふじのみさきは見ての通り結構の“ブラコン”だ。他から見ればそんな妹がいて羨ましいとか仲が良くていいねとかいうが実際、妹がブラコンだとそんなことは思いやしない。ただ単にうざい、その言葉しか思い浮かばない。ただ兄が好きならばいいが、最近になって、奇妙な行動が目立ってきている。


 「痛っった!お前急になにするんだよ!」


 「別に髪の毛一本抜いただけだよ〜、ただの親愛なる妹からのからかいなのにそんなに怒らないでよ〜」


 今のように俺に絡んできは俺の髪の毛を引き抜いたり、俺の部屋に来てはゴミ箱を漁ったりしている。俺は何回もやめろと言ったが本人は辞めようとしなかった。


 「あ!もうこんな時間、じゃ私夕飯作ってくる〜!」


 「お、おい!!」


 妹はそういうと俺の部屋を足早に出て行った。


 


 

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妹は純度100%のブラコンなんだが、好きの形が日に日に歪んできている Kz幸(カゼサチ) @Kz7sati

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