だいたい0からはじめる小説家への道

秋もち

第1話 はじめに

そもそもの話、こういう物語を書きたい! という明確なビジョンがあるわけではない。

ファンタジー恋愛小説は好きだから、なんとなく自分もそういうジャンルの小説を書けたらいいな、ぐらいのものだ。


世の物書きのみなさんはどうやって着想を得ているのだろう?

そう考えて、ふと昔の自分が頭をよぎった。

昔は書きたいストーリーやシチュエーションがどんどん湧いてきていた。

今の自分にはそれがない。

単純に年齢的なものと割り切ってしまうこともできるが、私と同年代かそれ以上の年齢でも意欲的に創作活動されている方は、大勢いらっしゃる。年齢が理由とは言いずらい。

では、何が原因か。

たぶん、読書をしていないことだ。

若かりし頃の私は、良書に触れては、自分もこんな小説書いてみたい! と目をキラキラさせていたものだ。

だが今はどうだろう。

私はとある事情で、長期間読書ができない状況にあった。その間に読書意欲も随分減ってしまった。(それでも作家になりたい気持ちは持ったままだが)

インプットがなければアウトプットができないのは必然だ。


原因はわかった。ならば今の私に必要なのは読書だ。

書くことも大事かもしれないが、急がば回れ、本を読もう。

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