X(Twitter)を利用するなら、どう使う?

星咲 紗和(ほしざき さわ)

本編

SNSとの付き合い方について、私はこれまで慎重に距離を置いてきました。一度は完全に辞め、最近少しだけBlueskyを試してみたものの、結局数日でやめてしまいました。決して使いにくいわけではありませんでしたが、「特に感情が動かない」「自分にとって意味があるとは思えない」という感覚が強く、続ける理由を見出せなかったのです。そもそも私はSNS否定派であり、「時間を奪うだけ」「無意味な情報に振り回される」という偏見を持っていました。しかし、最近では「使い方次第では効果的なのでは?」と考え直すようになりました。


SNSを完全否定するのではなく、自分の目標に合わせて利用する方法を模索したい。そう思ったとき、もし私がX(Twitter)を使うならどうするか、というテーマで真剣に考えることにしました。


SNSのリスクを知ることから始める


SNSを使う上で、まず理解すべきはそのリスクです。

最も大きな問題は「時間を奪われる」という点。特にX(Twitter)のようなタイムライン形式のSNSでは、終わりのない投稿の流れにのめり込み、気づけば数時間を費やしてしまうことがよくあります。また、無意識のうちに他人と自分を比較し、劣等感や焦燥感にさいなまれることも少なくありません。


さらに、SNSにはネガティブな意見や攻撃的なコメントが溢れていることがあります。Blueskyのように比較的落ち着いたコミュニティならまだしも、X(Twitter)ではその「民度」に注意を払わなければなりません。こうしたリスクを放置すれば、精神的にも大きなダメージを受ける可能性があります。


だからこそ、使い方を工夫し、これらのリスクを最小限に抑える必要があるのです。


発信に特化するという選択肢


私がX(Twitter)を使うなら、閲覧を極力減らし、「発信」に特化するという方法を採用します。ただ投稿を眺めているだけでは、無意味な情報に振り回され、時間を浪費するだけです。閲覧は最低限、たとえば信頼できる情報源やお気に入りのアカウントに限定します。そして、使う目的を「自分の発信」に絞るのです。


では、具体的にどのような発信をするのか。

私の場合、SNSを執筆活動の一環と捉えます。自分の考えやアイデアを整理し、文章として発信することで、他者との対話やフィードバックを通じて成長することを目指します。たとえば以下のような内容を発信していくイメージです:

• 自分の専門分野や興味のあるテーマについての考察

• 日常の中で気づいたことや学び

• 他者を元気づけるようなポジティブな言葉


重要なのは、「ただのつぶやき」ではなく、価値のある情報を提供することです。これにより、閲覧者にとっても有益なものとなり、自分にとっても「発信の意義」を感じられる活動になるはずです。


ルールを設けて自分を守る


SNSを上手に使うためには、いくつかのルールを設けることが重要です。私が考えるルールは以下の通りです。


1. 使用時間を制限する


投稿や発信にかける時間を決めておきます。たとえば1日15分や週に1回など、明確なルールを設け、それ以上は使わないようにします。これにより、無駄な時間を防ぎ、他の活動に集中することができます。


2. タイムラインの閲覧を限定する


フォローするアカウントを厳選し、必要な情報だけを見るようにします。たとえば、学びになるアカウントや信頼できるニュースソースだけをフォローし、興味本位で無駄な投稿を見ないよう心がけます。


3. DMや返信は受けない


SNSを利用していると、時にDM(ダイレクトメッセージ)やリプライでのやり取りが発生します。しかし、これが負担になる場合もあります。私はDMを完全に受け付けない設定にし、返信も必要最低限に抑えます。


4. 執筆者としての意識を持つ


X(Twitter)を「ただのSNS」と捉えるのではなく、自分の執筆活動の延長線上として扱います。何を発信するのか、どのように伝えるのかをしっかり考え、計画的に投稿を行います。


5. いつでも辞められる心構えを持つ


SNSに依存しないためには、「いつでも辞めることができる」という意識が重要です。SNSはあくまでツールであり、自分の人生の中心ではないことを忘れないようにします。


SNSを効果的に活用するために


SNSを使う目的を明確にし、具体的な活用方法を考えることは、単なる情報消費者から価値を生み出す発信者へと自分を変える大切なステップです。私にとってX(Twitter)を使う意味は、「執筆者として自分の考えを広め、発信のスキルを磨く」ことにあります。


SNSは良くも悪くも強力なツールです。だからこそ、自分の使い方次第で、プラスにもマイナスにもなります。そのリスクを理解しつつ、自分にとって最適な方法を模索しながら取り組むことが大切です。もしも私がX(Twitter)を利用するなら、このように「発信に特化し、閲覧を制限する」という方針を徹底していくでしょう。


最後に、どんなに計画を立てても、実際に試してみないと分からないこともあります。大切なのは、自分にとって何が効果的かを検証し続ける姿勢です。そして、無理だと思えば潔く手放す勇気も必要です。SNSに支配されるのではなく、自分自身の意志で使いこなせるような方法を探していきたいと思います。

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X(Twitter)を利用するなら、どう使う? 星咲 紗和(ほしざき さわ) @bosanezaki92

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