応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント


  • 編集済

    無限ボトル孤独メールへの応援コメント

     1000文字の文章は、短いため簡単に紡ぐことができます。しかしそれを面白い物語にするには、とても大きな労力と、緻密な推敲、そしてセンスが必要になると感じています。今作はそんな短い文字数の壁を越えて、大きな世界観や感情を読み手に伝える作品であると感じました。
     その文字列には、世界が宿っていました。冒頭、孤独に生きた積み重ねが、空ボトルの山となる描写から、廃坑世界に佇む人工島、無限コンクリート等、架空のディストピア世界が文字の奥に広がって見えました。またその世界にたどり着く歴史も想像することができ、改めて文芸の可能性の大きさに触れた気分です。読んでいて楽しいです。
     また作者さまの筆は、情報の取捨選択が非常に上手な印象を受けました。私だったら「無限コンクリート」なんて面白い設定は、説明したくなります。しかしそこを敢えて我慢できる点が、作家として素敵だと感じました。読者を信じて委ねる部分が、作品の余白となって、この作品や世界を広げているように思います。
     ボトルメールに何を書くか、迷い続けた主人公が、最後にたどり着く言葉が「さみしい」であることに、心が揺れました。単純な気持ちこそ、実は正解にいちばん近くて、読み終わったあと、大切な人に素直な気持ちを伝えたくなりました。
     短い文字数に収まらない、大きな可能性を秘めた作品をありがとうございました。

    作者からの返信

     ご感想ありがとうございます。

     もともとのコンテストが、「お題の発表から1時間以内に投稿する」という厳しい時間制限で開催されたイベントでしたので、この作品は完全にアドリブで書きました。
     その中で作品として成立させるために、1000字に最低限のストーリーを詰め込む情報圧縮と取捨選択、エモーションを盛り上げる演出の組み込みなど、いろんな技法を用いました。その工夫を、細かな所まで汲み取っていただけて嬉しく思います。

     《無限コンクリート》とかの謎については、我慢したというより、そもそも説明しないための設定でありました。
     「人間は、3割くらい知らないことが混ざった話にいちばん好奇心を刺激される」という話を聞いたことがあります。これを利用して、わざと意味不明の用語(それでいて字面からなんとなく分かるような気もする用語)を登場させ、その奥の世界の広がりに興味を持っていただこう、と考えて書きました。

     このように、アドリブなりに自分の持っているものを可能な限り注ぎ込んだ作品ですので、気に入っていただけましたなら幸いです。

  • 無限ボトル孤独メールへの応援コメント

    短いのにしっかりとストーリーと感情表現が詰め込まれて凄いです!

    作者からの返信

     ご感想ありがとうございます。

     もともと文字数制限が1000文字以内という非常にタイトな条件のコンテストだったのですが、その制限の中で、なかなか上手く詰め込めたかな、と思います。