紅茶キノコとは
そんなくだらないやりとりを終えたあとオレたちは街に繰り出した。
午後3時が近づくにつれ、なぜか胸騒ぎが止まらなかった。
ヴィクターの椎茸のいたずらを「くだらない」と一蹴したものの、彼の言葉が頭の中をぐるぐると回る。
交差点に向かう途中、街の喧騒が妙に遠く感じられた。車のクラクション、子どもの笑い声、すべてがぼやけている。
ふと、路地の影から何かがこちらを見つめている気がして振り返る。しかし、そこには何もなかった。
「おいおい、さすがにあいつの妄想に引きずられるとか、オレまでおかしくなったのか?」
自分にそう言い聞かせながら、歩みを進めた。
そんな様子を見てヴィクターが煽る。
「おい、キノコが効いてきてるんじゃないか?最高だろ?!」
なぜこいつが嬉しそうなのかわからない。
そうこうしてるうちにいつの間にか、オレたちは-交差点-を渡っていた。
時間は「午後三時.....!」
激しい衝撃とともにオレは気を失った。
気づけばオレはヴィクターの小屋の前に立っていた。自然と小屋の奥へと進むオレ。
そこには紅茶キノコを作っているヴィクターがいた。
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