#02 感じのいい140文字小説
足先1mの地面に点在する小さな多面体の石英がキラキラと輝くと、何だか踏んではいけないような気になって立ち止まり、僕は途方に暮れる。鳥は小さく囀り、暖気の車のマフラーから白い靄立ち昇る。朝は何もかもを急かすけども、僕はそうやって立ち竦んだまま一切をやり過ごし、ただ地面を見下ろした。
(空白含まず140字)
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