第18話

第15話で、友人と僕は気が合わないと書いた。


仲がいいとは何だろう、と。



友人と僕は幼稚園からの付き合いだ。


自ずと「腐れ縁」という言葉が、頭に浮かぶ。


しかし幼少より、彼と遊んだ記憶はなかった。



同級生。


そのラベリングに引っ張られていたのかもしれない。



大人になってから出会った「友達の友達」で、それから2人で遊ぶようになった。


そう考える方が、現実に近い気がする。


竹馬の友ではなく、友達の紹介で知り合った友達。


まぁ、どっちでもいいことなんですけどね。



僕たちは同級生で仲がいい。


誰かに彼を紹介する時には、そんな風に伝えると思う。


言葉という便宜的なものを、便宜的に使っている。


それで充分なのかもしれない。


曖昧な言葉の中に、何か確かなものが含まれているような気がする。

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