幻想郷カタルシス

@Reiva

幻想郷カタルシス 第1話 望みの世界

「めっちゃ眠い...」毎日のように起きたくない朝がきた。

 俺は普通の高校生。奏音「かなと」だ。一人暮らしで何もない毎日が退屈だ。

 そんな中で唯一好きな物が「推し」と言う存在だ。暗い毎日に光をさしてくれる存在。俺は毎日思う。推しのいる世界に行けたらなぁと。         

 そんなことが起こるはずもなく考える内に学校に行く時間が近づく。

 学校に行くの準備をしている時、急に頭痛がおき、目の前が真っ暗になった

「またか...」と俺は呟く。なぜならこの現象は幼少期の頃から起きており、

 特別おかしい事でもなかったからだ。いつもの記憶。苦しい。



 ???「な■ぜお■■前だけ■□■生きて■□■■□■いる。早■くこっち■■の世界に来い。■□□■お前が□□死ぬべ■□■き存□在だ■■□った。」



 誰なのだ?聞き覚えがある声が脳内に響き渡る。しかし正体もわからず感覚もない............


 目が覚めた。体感小一時間たった頃だった。目を開くとそこは見知らぬ空間。

 そこには沢山の瞳が開いておりどこが端なのかも分からない。奇妙な空間だ。

「かなと。あなたを幻想郷に招待します。」と、後ろから声がし、俺は反射的にその方向を向く、そこには金髪の日傘を持っている女性がいた。俺はその人を知っている。とっさに声が出た。「八雲紫!?」すると金髪の女性は驚いた表情で

「なぜ私の名前を知っているの?」と言った。俺は突然の出来事に驚愕し、

 意識し声を出すことができなかった。「まぁいいわ。先ほども言った通りあなたを幻想郷に招待します。楽しんでね」と八雲紫「やくもゆかり」が言った。

 俺は状況を飲み込めないまま、また視界が真っ暗になった。


「うっ... 」目が覚めると目の前には見覚えのある紅い館があった。

 紅の館には大きな正門があってまず入るのは不可能だろう。

 門番の名は紅美鈴「ほんめいりん」※ぐみりんじゃないぞ!

 少し歩いたところで、居眠り門番がいた。「美鈴!本物の美鈴だ!ほんとに幻想郷に来れたんだ!本当に寝てる!」と心に感情が収まりきらず声が出る。

 当たり前だ。なぜならここが"推しいる世界"なのだから。俺の推しは3人いる。

 そのうちの二人がこの館にいる。今から会えると考えたら興奮が収まらない。

 門番が寝ているのでご丁寧に正門から入ることにした。「庭でけぇ...」館はもちろん庭もめちゃでかい。館の扉に到着し、大きな扉を開けて入ると目の前に銀髪メイドがいた。「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

 一秒前まで誰もいなかったのに目の前に人が突然現れた。俺はびっくりし、目の前が真っ暗になった。今日俺気絶すること多いな...


 目が覚めた、「また部屋が変わってる...」

 そこには大量の本が置いてあり、ここは紅の館、通称紅魔館「こうまかん」の

 大図書館だろう。「大図書館は紅魔館の地下にあって紫髪のパチュリーって名前の魔法使いとその助手の小悪魔って人がいるところ!...俺誰に説明してんだ?」

 自分にツッコミつつも平常心を取り戻す。すると、「やっと起きたのね。」と声がした。顔を向けるとそれは案の定パチュリーだった。パチュリーは魔法で俺を癒しながら、話しかけてきた。俺は「パチュリー!ありがとう!」と言い、立ち上がった「私自己紹介したかしら?」とパチュリーが疑問を抱いている。「詳しくは紫に聞いて!俺はかなと!よろしく!」と自己紹介する。するとパチュリーは「わかったわ。改めて私はパチュリー・ノーレッジよ。こちらこそよろしく!」と自己紹介を交わす。

「咲夜に聞いたわ。侵入者と思ったらいきなり気絶叫びながら気絶してびっくりしたらしいわよ。」とさっきの状況を説明してくれた。ここまでさっきのメイドが連れてきてくれたらしい。彼女の名は十六夜咲夜「いざよい さくや」時を操る

 すごい人!言い忘れていたが、この世界、幻想郷「げんそうきょう」の住民は皆、能力を持っている。例えば咲夜さんなら『時間を操る程度の能力』だ!

そして俺が紅魔館に行きたかった理由!それは推しに会うためともう一つ!幻想郷に来た俺も能力があるってわけだ!能力をパチュリーに診断してもらう!

「パチュリー早速だけど能力を診断してほしい!」パチュリーは「いいわよ!」と言い診断が始まったと同時に能力が判明した。「あなたの能力、わかったわよ」とパチュリーは話す。「あなたの能力!それはずばり見た技を真似する程度の能力よ!」と楽しそうに話すパチュリーの表情が変わる。

「何...この反応...まさか!!!」俺はパチュリーの驚きを疑問に思う。

「嘘...こんなの始めてよ...能力が...複数個存在する!?」

「え??」


 幻想郷カタルシス 第一話 「望みの世界」 完


 貴方...まさか■■■■■なの!?

          私が奏音を鍛えるわ!

             貴方、破壊していい!??

 次回 幻想郷カタルシス 第二話 「特殊個体」 11月下旬投稿予定。



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