第11話
「でも、兄は本当に優秀な奴だったよ、あたしと違ってね」
「ふーん。まあお前は優秀とは程遠いよな」
あっさり現実を突きつけてきやがるこの男。少しは慰めることができないのか。
「でも、お前は優秀だよ。“俺等”の中ではな」
また不敵に口角を上げる達海。
片手はハンドル。そして反対の手は
「なによ」
あたしの頭の上。
「んー?寂しいのかと思って」
なんでもお見通しのこの男に隠し事は通用しない。
でもね、
「あんた等がいるから寂しくないよ」
これは本心だよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます