第11話

「あっ!星の子だ!」

三花たちが進んでいると,2人の人物に話しかけられた。

「あっ!透明マント置いてきたんだった!」

真帆子が大声を出した。

「我ら,スターハンター2兄弟!」

出てきたのは,小さい男子だ。

「我はツナ」

「我はマヨ」

「そしてこいつはペットのポチ」

「かかってこい」

あまりにもシンプルな自己紹介に,三花たちは思わず固まる。

(真帆子。こいつら,ネームセンスが…)

(うん。あたしもそう思う…)

三花たちがヒソヒソ話しているが,相手は気にせず話し続ける。

「これは我の最大の武器,ファイナルソールドだ!」

「かかってこい!」

「えーっと…いくよ?」

「うん?」

三花たちは戸惑いながらも戦うことにした。


「よし!子野葉!かんな!お願い!」

「「任せて!」」

子野葉とかんなが前に出る。

「ミザールの名にかけて!つな&まよを締め付けろ!」

「うぐっ!」

ツナマヨがロープで思いっきり絞められる。

「かんな!」

「わかっていますわよ!金星とする星の子の名にかけて!ツナマヨを逆向きで回せ!」

かんなの言葉でツナマヨがグルグルとすごいスピードで回り出す。

「目が,回る…」

「は,吐きそう…」

しばらくすると,ツナマヨは気を失った。

「よし!次へ…」

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ

三花が言いかけると,誰かの拍手に遮られた。

「よくやったわん!」

「………誰?」

三花の言葉に,みんながずっこけた。

「我だよ!ポチ!」

「そんなのいたっけ…」

?を飛ばしまくる三花に,ポチは近寄る。

「我と勝負せい!」

無鉄砲で突っ込んでくるポチ。

「えぇぇぇぇぃっ‼︎」

「うわぁぁぁぁぁっ!!」

それを三花は吹っ飛ばした。

「よし。先に行こう」

「三花…パワフル…」

子野葉は怯えてそばに伸びているポチを見た。

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