異世界の掟
再々試
第1話 異世界転生物の掟
近年、「異世界転生物」が大流行している。
この作品「異世界の掟」は
そんな大流行りの異世界物を少し違う角度から書いてみた物となっている。
この小説を見れば、
いつも読んでいる「異世界」を少し違った見え方で読めるかもしれない。
___
「大変です、国王様。
また作者がこの世界を舞台に小説を書くそうです。」
「なんだって、またか?これで3回目だ。
全くあの作者も迷惑な奴だ。
何回"異世界転生系"
を書けば満足するんだ?」
「まったくです。」
「今回のストーリーは?」
「今回は死んでチートスキルを貰って転生、
転生したら黒髪だということで馬鹿にされ続け
遂には家から追放される
そしてそこから無双する
という流れになります。」
「はあ、黒髪の国民に髪を染めるよう言わなきゃいけない。
ちなみに主人公はどこの家に転生するんだ?」
「バーガンディ家です。今回はあそこにしました。
あそこなら問題無いと思い、
作者にバーガンディ家に転生させるよう要請しておきました。」
「うむ、良い判断だ。
あそこの家には色々迷惑をかけることになるがな。」
「ええ、ほとぼりが冷めたら前回のガット家と同じように伯爵から侯爵に
昇格させましょう。」
「それと、今回も主人公を煽てるキャラが必要だな。」
「既に何人か準備しています。」
「その中の1、2人にはいつもの様にエルフの
ふりをさせておくのを忘れるな。」
「かしこまりました。
国民にはまた小説が書かれるという旨を伝えておきます。」
「頼んだぞ。
皆が一丸とならなければ対処できない。
私も今のうちに演技の練習をせないかん。」
「作者にもすがりたい思いです。」
「張本人だがな。」
___
バーガンティ家
「旦那様。
今、連絡がありまして
今回の小説の主人公はこの家に転生するそうです。」
「そうか。」
「旦那様…」
「何も言うな。」
___
王宮の一室
「ダブルュー
これから貴方は主人公の付き人としての教育が施される事になります。」
「はい、がんばります。」
そうして国民はもう時期やって来る主人公の為の準備をしていった。
それから一ヶ月後黒髪の赤子がバーガンディ家に産まれた。
ガクトと名付けられた赤ん坊がこの世界に
転生してきた設定という事は誰もが知っている事だった。
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