第五話「おしまい?」
週末の土曜日。
僕は深海を連れて、少し遠くのプラネタリウムに足を運んだ。いや、実際に動かしたのはバイクなんだけど。
深海は、「なんでプラネタリウム……」と少しぶーたれていたが、併設の星乃珈琲店でデザートを奢る約束を取り付けるや否や、瞬く間に元気を取り戻した。
プラネタリウムは壮大だった。実は僕は小さい頃家族でよく来ていたのだが、深海はそうではないようで珍しく終始はしゃいでいた。空いている時間帯というのもあって館内には僕達以外に客がいなかったからだろう、スタッフも僕らに何も言わなかった。
薄明かりに照らされた優姫は驚くほど綺麗で、一人星も見ずに恍惚としていたのは内緒だ。
その暗がりを利用して少しいちゃついたりもしたけど、これくらいなら許されよう。
なにせ、僕達は付き合っているのだから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます