【第四幕】闇の竜、あるいは神の代弁者

浮地 秤

◇ 登場人物 ◇

▶初島レン(煉獄のレン:赤/金の箔。)

本作の主人公。小学校二年生。

サッカーと犬が大好きな、心優しい少年。

皇国姫巫女エルザがどストライクで、

大きな帽子を贈った。

クラスIIのサッカー女子とも仲良しである。

口癖は、

〜だがっ。知らんっ。驚いたっていいだろ!


▶シオン(紫恩)

前作の主人公。三十七歳。

元・皇国軍竜騎士団第七船団所属。

ドラゴンゾンビ人型。自認はヴァンパイア。

人々の文様を異常なまでに愛し、

直感が強く、

芸術家肌で奇行が目立つが、

彼の生み出す創造物は、

この世界に新たな驚きと輝きをもたらしている。

身体年齢は二十四歳。

歌姫マーリーという遮光器土偶の生き写しのような女性を崇拝している。


▶ポーラ(ポーラレアスター)

かつてはシオンの契約竜、

というか、シマシマエナガンという鳥だった。

アトラスが、

己に使うつもりだった人化の呪いを先行して施され、八歳の美少女に変わった。

皇国神殿の白竜の生まれ変わりでもある。

彼女は、罪人である竜騎士一体、闇の竜二体との、

四身合体を成し遂げ、

その全ての【名の扉】と文様に救いをもたらせた、

伝説の巫女である。


今は、竜鎧店兼ゲストルーム「南十字星」の看板娘。

オリオリポンポス山の天文台に併設された、

小学校に通う予定だったが、噴火により休学を余儀なくされている。


▶ミルダ(キリス/芙蓉)

カーアイ島の丘の邸宅の跡継ぎ筆頭。

謎多き美人竜医師。

推定年齢二十二歳だか、もっと若いかもしれない。

島の邸宅の主、シリウスの孫娘。

シオンの友人兼、ビジネスパートナーで今は恋人である。少なくともシオンはそのつもりだ。


伝説の元皇国姫巫女、芙蓉(フヨウ)本人であり、

ゴースト化の呪いを施す霊媒師。

シオンとの雇用契約を正式に結んでからは、

たいそう美しい紅玉の瞳を十数年ぶりに人目に晒し、文様をドラゴンゾンビ狩りのシスターへと変貌させた。

シオンは責任を感じている。


▶エルザ

皇国姫巫女という、

国中の信者の乙女から選ばれた、

よりすぐりの五十一人の一人。

十七歳くらいの美少女。

シオンたちと会って以降、

古代語(テレパス)を使いこなし、

先日、魔法封緘(シーリング)を使いこなすようになった。

日ごとにその神々しい輝きを増している。

しかし島内に限り、いくつかの制約を緩めようという動きが出ている。

もふもふとあんこが好きな、ごく普通のティーン。

歌と踊りが大好きで、実はかなりの目立ちたがり、面白がりである。

レンやシオン、アトラスいわく、

とびきりの美少女。

見た目は、

埴輪(はにわ)の正装女子に生き写しである。


▶アトラス(ハイド/ダイチ)

シオンの幼馴染。元相棒。

かつては人であったが、

シオンに代わりに数々の償いを受けた結果、

そのほぼ全てをロスト。

現在は、八歳の紫のちび竜かつ、

二十四歳の青年の姿をすることも増えた。

シオン曰く、文様壊しのド厄災。

傲慢でわがままな女性が大好き。

かつて道化のシオンが完璧に演じたそれに、

強く魅了されている。

我欲がとても強く、計算高く、本人が損になることは絶対にしない。仲間思いの人情家。

彼もまた、歌姫マーリーを崇拝している。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る