1月12日・13日・15日
電車に乗り、空いている座席に腰をおろした。発車と同時に新潮文庫を開いた。松本清張の『渦』を読み始めた。題材は「視聴率という魔もの」である。内容を知り、興味を覚えた。新本を取り寄せようとしたのだが、在庫切れでかなわなかった。今読んでいる『渦』は川越の古書店で見つけたものである。まったく好運だった。終点下車。駅を出て、職場に向かった。道中、ファーストフードの店に寄った。ショコラパイを食べながら、熱いコーヒーを飲んだ。
食券販売機に買物カードを挿し込み、Aランチを選択した。交換後、いつもの席に料理を運んだ。今日のAは肉野菜炒め。小鉢は煮大根。黙々と箸を動かし、飯とオカズと汁を腹におさめた。トレイ返却後、休憩場所に移動した。先客なし。長椅子に座り、渦の続き。読後、約20分仮眠。体、随分楽になる。
車内で、椎名誠の『ロシアにおけるニタリノフの便座について』を読み始めた。こちらも新潮文庫である。地元駅の改札を抜けて、サンドイッチ屋に足を進めた。帰途、スーパーに寄り、鮮魚売場を眺めた。家に戻り、テープに録音した『オンザレディオ』を聴きながら、腕立て伏せをやった。風呂場に行き、シャワーを浴びた。体を拭き、服を着た。ガサガサの両手に塗り薬を塗り込んだ。酒飯の後に、野村宏伸主演の『源義経』(第二部)を観るつもりである。
♞ブラックニッカの鉱水割り。半額刺身、鮪と蛸。オムライスとカツサンド。
渦の二「渦まき線香」を読み始めた。終点下車。改札を抜けて、地上に出た。ラジオを聴きながら、坂道を歩いた。話題は「異次元的感染拡大」について。売店に足を進め、朝食を買った。空いている卓席に座り、菓子パンを食べた。コーヒーを飲みながら、線香の続き。読後、知友宛にメールを送信した。
券売機に買物カードを挿し込んだ。いつもの席にランチを運んだ。今日のそれは麻婆茄子丼のようなもの。小鉢は油揚げと小松菜の和え物。胃袋を五割程度埋めてから、トレイを返却した。長椅子に腰をおろし、ロシアにおける…を読了した。凄い内容だった。目蓋を閉じざまに、眠りの滝壺に飛び込んだ。
渦の三「接近」を読み始めた。地元駅下車。妨げにならないところで足を止め、弁当屋に電話をかけた。応答あり。道中、惣菜屋に寄り、惣菜を買った。帰宅後、オンザレディオを聴きながら、腕立て伏せを80回。温水を浴びる前に、両手の爪を切った。酒飯の後に、義経第二部の終盤を観るつもりである。
♞ブラックニッカの水割り。チキンの生姜焼き。シャケ弁当とおにぎり二つ。
帰りの車内で読んだり、まどろんだりを繰り返す。地元駅下車。改札を抜けて、飲食街に足を進めた。第一候補(豚カツ屋兼居酒屋)の暖簾をくぐり、空いている椅子に腰をおろした。今夜も店内盛況であった。厚揚げ豆腐とマグロの山かけを酒肴にして、清酒二合(常温)を呑んだ。酒の後に、魚フライと豚汁で飯を食べた。美味。代金は「二千円でお釣りがくる…」のだからありがたい。
家に戻り、風呂場で温水を浴びた。居室に行き、ポータブルプレーヤーの電源を入れた。自動的に、倉本聰脚本、時任三郎主演の『ライスカレー』の再生が始まる。1986年に放送された連続テレビドラマ。物語の展開も独創的なものだが、配役の豪華さにまず瞠目する。第1話鑑賞後、布団に潜り込んだ。
ウィキペディアの日(※手洗いの日でもある)の朝がやって来た。洗顔後、装束を改めた。部屋を出て、近所のコインランドリーに向かった。ドラム洗浄をやってから、数日分の衣類を洗濯機の中におさめた。専用のカードを差し込み、洗い方のコースを選んだ。入金額から料金分の数字が削られた。同時にマシンが起動する仕掛けである。この店、時々、監視員みたいなおばさんが現れて、わけのわからぬことを云い出すが、幸い、本日は御不在のようだった。
家に戻った。テープに録音したマーチンの番組を聴きながら、露台の竿に脱水ものを吊るした。終了後、再び外出した。階段を下り、町の中心へ歩き出した。道路を渡り、ビストロ風の食堂に入った。女将さんが一人で切り盛りしている店である。カウンターの一番奥の席に座り、日替わりランチ(チーズオムライス)を注文した。壁際のテレビが、中居ちゃんが司会を務める情報番組を映し出していた。話題は「デルタとオミクロンの違い」について。凄い勢いで感染が拡大している。真の意味で「人類がコロナに打ち勝つ」日はまだまだ遠い。
♞今夜は『ライスカレー』の第2話(サブタイトルなし)を観るつもりである。
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