1月5日・6日・8日

 先頭車両に乗り込み、座席に腰をおろした。発車と同時に『狼』の続きを読み始めた。終点の改札を抜けて、地上に至る出口に向かった。ラジオを聴きながら、職場まで歩いた。話題は「感染急拡大と国内対策」について。売店に入り、朝食を買った。エクレアを食べながら、コーヒーを飲んだ。食後、仁義なき日本沈没の第三章「岡田茂と藤本真澄の斜陽期サバイバル」の続きを読む。


 券売機に買物カードを挿し込んだ。Aランチにするか、Bランチにするか。刹那迷ったが、俺の指先は前者を選んだ。いつもとは違う席に料理を運んだ。本年最初のA(初A)は揚げ置きのメンチカツに、洋がらしソースをかけたやつ。小鉢は蒟蒻と大根の煮物。味はさておき、空腹は相当埋まった。トレイ返却後、休憩場所に移動した。長椅子に座り、斜陽期サバイバルを読了した。


 第四章「戦後日本の総決算 『仁義なき戦い』から『日本沈没』へ」を読み始めた。地元駅到着。駅を出て、サンドイッチ屋に足を進めた。商品をひとつ買った。帰途、スーパーに寄り、鮮魚、惣菜、乳製品の三売場を眺めた。家に戻り、テープに録音した『オンザレディオ』を聴きながら、腕立て伏せ。酒飯の後に、仕事人の第6話「主水は葵の紋を斬れるか?」を観るつもりである。


♞トリスの鉱水割り。マグロとサーモンの刺身、イカの空揚げ。オムライス。


 今朝も寒かった。予報を信じるならば、午後は雪になる。積もらぬことを祈りつつ、暗い道を歩いた。歩廊に足を進め、電車の到着を待った。乗りざまに『狼』の続きを読んだ。終点下車。魔都の空は曇っていた。ラジオの情報番組を聴きながら、職場に至る道を歩いた。途中、ファーストフードの店に入り、熱いコーヒーを飲んだ。なかなか旨かった。合間にジャガイモ料理を齧った。


 食堂の券売機に買物カードを挿し込んだ。受け取りカウンターで、券とAランチを交換した。窓際の席に料理を運んだ。今日のAは焼きチキン、カレーソースがけ。小鉢はスパゲティサラダ。粉雪の乱舞をガラス越しに眺めながら、飯とオカズと汁を腹におさめた。休憩場所の長椅子に腰をおろし、第四章「戦後日本の総決算」の続き。読後、約20分まどろむ。内面に活力が湧く。


 業務終了。職場を離れ、一番近い駅に向かった。路面を覆う雪を踏みながら、歩行を重ねた。車内で「総決算」を読了した。地元駅の改札を抜けて、外に出た。我が町にも雪が降ったようだった。しかし、歩道に積雪はなかった。帰途、弁当屋とスーパーに寄った。酒飯の後に、仕事人第7話「主水をあやつるバチの音は誰か?」を観るつもりである。元締おとわ(山田五十鈴)登場篇。


♞黒霧島の鉱水割り。肴はマグロのたたき。飯はシャケ弁当とおにぎり二つ。


 地元駅下車。飲食街に足を進め、居酒屋の暖簾をくぐった。魚料理の旨い店である。鮪(赤身)の刺身で燗酒二合を呑み、鰤のアラの塩焼きと味噌汁(七草入り)で飯を食べた。勘定は三千円ほど。接客担当のおにいちゃんに代金を渡し、店を出た。帰途、慎重な歩行を強いられた。路面が部分的に凍りついているからである。夜の9時、無事家に戻った。風呂場に行き、シャワーを浴びた。


 居室に行き、円盤(DVD)プレーヤーの電源を入れた。自動的に『必殺仕事人』の2枚目の再生が始まる。同盤には「三十両で命が買えるか?」「主水は葵の紋を斬れるか?」「主水をあやつるバチの音は誰か?」「仕事人が可愛いい女を殺せるか?」の四篇が収録されている。いずれも良い仕上がりで、相当楽しませてくれる。脚本にも殺陣にも工夫が感じられるし、我らが中村主水もこの頃はまだまだ凄味を残している。可愛いい女…鑑賞後、布団にもぐった。


 イヤホンの日の朝が訪れた。洗顔後、身支度を整えた。最後のカギをかけてから、家を離れた。数日分の衣類を担いで、近所のコインランドリーに向かった。小学校の校庭で、あかなめファミリーが凧揚げに興じていた。声をかけようかとも思ったが、親子の団欒を邪魔しても悪いので、あえて素通りした。


 到着後、空いているマシンに担いできたものを放り込んだ。ライオン社の「部屋干しトップ」の封を切り、それらの上に撒いた。扉を閉じざまに、コース(お湯洗い・標準)を選んだ。指定の金額を投入し、スタートボタンを押した。終了を待っていたかのように、清掃のおばちゃんが姿を現わした。彼女の大活躍が繰り広げられる前に、脱水衣類を袋に詰め、ランドリーを後にした。


♞今夜は『さらば映画の友よ インディアンサマー』を観るつもりである。

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