蛮人日記2022

闇塚 鍋太郎

1月1日・2日・4日

 洗面所に入り、歯を磨いた。居室に戻り、上川隆也主演の『竜馬がゆく』(第一部)の続きを観た。1997年の元日に放送されたもの。映像的な魅力はあまり感じないが、殺陣もそれなりに頑張っているし、まあまあ楽しめる。それで充分じゃないか。25年前の長瀬智也が、御存知〔人斬り以蔵〕を演(や)っていた。適役かどうかはさておき、以蔵(本人)も相当な美男子だったらしい。


 布団の中で元旦(新年第一日の朝)を迎えた。洗顔後、台所のケトルに水を足した。沸き立ての湯で、即席コーヒーを淹れた。近所のパン屋で買ったアンパンを食べながら、熱いやつを飲んだ。食後、昨夜洗った靴(二足)を露台に移した。雨(あるいは雪)が降らぬ限り、明後日までこうしておくつもりである。


 電気炬燵に入り、年賀メールの打ち込みに没頭した。スマホの扱いにも大分慣れてきたが、まだちょっとわかっていないところが幾つかある。終了後、二杯目のコーヒーを淹れた。テープに録音した『紅白歌合戦』(1本目)を聴きながら、エルミナの続きをやった。本年最初の妖怪大戦争である。

 エクストラに駒を進め、大魔公の一、ゼフカカと対決した。やっつけると、宝箱が出た。ファイゼルに仕掛け(罠)を解除させた。おさまっていたのは「大破壊槌」だった。この化物を扱えるのは戦士しかいない。キングダンに装備させた。命中精度が異様に低いのが気になるが、当った時の威力は凄そうだ。


 愛機起動。エキサイトとエブリスタを呼び出し、転載と編集を始めた。何事にも鈍臭い俺である。作業が終わるまで、たっぷり時間がかかる。日も暮れ、買物に出る意欲も消えた。今夜は備蓄食品を酒肴にして、呑むことにしよう。

 

♞『竜馬』の映像特典と『本陣』の第3話(謎解き篇)を観る予定である。


 眼が覚めた。洗顔後、身支度を整えた。部屋を出て、コインランドリーに向かった。正月三が日に洗濯などしたくないが、今日しかやる日がないのだった。まことに面倒、まことに億劫。晴天に恵まれたことが唯一の救いである。

 ランドリー到着。無人の店内を期待していたが、実際は「異なる展開」が用意されていた。空いているマシンに担いできたものを放り込み、扉を閉めた。お湯洗いを選択し、指定の金額を投入した。所要時間は約30分。


 部屋に戻り、脱水衣類と脱水ジーンズを露台の物干し竿に吊るした。台所に行き、湯を沸かした。コモ社の「チョコラータ」を食べながら、インスタントコーヒーを飲んだ。居室に二杯目を運んだ。

 テープに録音した『紅白』(2本目)を聴きながら、エルミナの続きをやった。ドラクエ、鬼滅、そして、エヴァ。日本人はゲームとマンガ(アニメ)が大好きだ。俺もそうだが、鬼滅については、未知の領域に近い。実写化企画にも興味が湧かない。気がつくと、ドリムーンの性格が「善」から「悪」に変化していた。仲間といっしょに、無差別バイオレンスを繰り返したせいである。


☖ファイゼル〔魔人・悪・盗賊〕レベル469・HP2402/武器:炎の鞭

☖マーメイム〔魔人・悪・戦士〕レベル259・HP1870/闇のサーベル

☖キングダン〔竜人・悪・戦士〕レベル181・HP1337/大破壊槌

☗ザ・ゴッド〔魔人・悪・忍者〕レベル250・HP1358/武器:手裏剣

☗レイコック〔魔人・悪・司教〕レベル289・HP1451/武器:死触手

☗ドリムーン〔魔人・悪・遊楽者〕レベル21・HP126/獣骨の盾×2


 帰宅後、温水を浴びた。居室に行き、ポータブルプレーヤーの電源を入れた。自動的に『必殺仕事人』(2枚目)の再生が始まる。本日最後のコーヒーを飲みながら、第5話「三十両で命が買えるか?」を観る。1979年の6月に放送されたもの。藤田、伊吹、三田村の三氏もさすがに若い。ゲストの天津敏(甲賀幻妖斉!)が善良なキャラクターを演じており、新鮮な印象を受けた。意表を突いた配役と云えるだろう。悪の表現に長けた人は、善に転じても巧い。


♞今宵の酒はトリスの炭酸水割り。酒肴はマグロのたたきと三野菜の糠漬け。


 新潮文庫を開いた。表題作『あばれ狼』を読み始めた。終点下車。駅を離れ、職場まで歩いた。広場の入金機に買物カードを挿し込み、一年分の食い扶持をチャージした。勿論ウソである。売店に入り、朝食を買った。窓際の卓席に陣取り、洋風和菓子を食べた。ラジオを聴きながら、コーヒーを飲んだ。


 食堂に行き、Bランチを買った。交換後、壁際の席に料理を運んだ。本年最初のBは、地球魚類の揚げ置きにトマトソース(出たっ!)をかけたやつ。小鉢は胡瓜と塩昆布の和え物。機械的に箸を動かし、可能な限り空腹を埋めた。休憩場所の長椅子に腰をおろし、仁義なき日本沈没の続き。読後、約十分仮眠。


 地元駅の改札を抜けて、外に出た。寒い。雪が夜空に舞いそうな寒さだ。妨げにならないところから、弁当屋に電話をかけた。応答あり。帰途、スーパーに寄り、鮮魚売場と惣菜売場を眺めた。帰宅後、腕立て伏せを80回やった。酒飯の後に『Q』の第22話「カネゴンヌの光る経」を観るつもりである。


♞トリスの軟水割り。肴は鮪と鯛の刺身、大根の味噌漬け。飯は幕の内弁当。

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