藤沢の青春の高校野球
Taku
第1話
俺たちは甲子園に行くぞ。
星流高校
僕の名前は藤沢
野球部に所属していて、1年生で外野を守っている。
今年から野球部の監督が変わった。
西条監督である。
この監督は、普段は優しそうな顔をしていてアドバイスもくれる。
今年は4月15日、野球部に入って3日目
高校に入ってから1か月もたっていない。
この学校は昨年、県ベスト32と強くもないが弱くもない。
1年生の部員は10人
全体で28人部員がいる。
現在、シートノックの練習で
どこまで、1年生が守備ができるのか見られている。
「結構、余裕だね」僕が行った。
「藤沢くんもうまいじゃん。いつも外野の守備なの」1年生の前中が言う。
「ああ、いつも外野だったよ、前中くんも外野なの」
「うん、中学時代センターを守ってた。」
僕は1年生の
前中君と仲良くなった。
シートノックが終わり休憩に入る。
「漫画とか好き?」前中に言う。
「めちゃくちゃ好きだよ」
「今度貸してあげるよ」
「マジでありがとう」
お互いに漫画の好きなキャラを言って盛り上がった。
「来週試合らしいよ」
「練習試合か、1年生の僕達は出れないね」
「まあ、観戦して楽しもうよ」
休憩が終わり、今度はフライを取る練習が始まった。
「しっかり前で捕れよ」先輩が声を出す。
僕はしっかり体の正面で捕ったあと、バックホームをした。2バウンドして
キャッチャーミットに入る。
「おお、強肩じゃないか」本多さんが言う。
「ありがとうございます」と返事をした。
先輩達は僕達1年生よりうまかった。
2年生の本多さんがダイビングキャッチをする。
「ナイスキャッチ」僕は声が出た。
「外野で気をつけることってなんですか?」僕は聞く。
「絶対に後にそらさないこと。無理しなくていい。」
「やっぱりそれが基本なんですね」
「そうだな。みんなが知っていることが大事だ。」
練習が終わり監督がミーティングをする。
「これから、この感じでやっていく。気を引き締めて来週の試合に臨むぞ」
「おー」野球部員が言った。
次の日、学校に行くとクラスに野球部の長野がいた。
「おはよう、長野」
「おはよう、藤沢」
長野とは、野球の練習で少し話した。
「野球部ついていけそう?」長野が言った。
「まあ、大丈夫かな」僕が言った。
「何のゲームしてるの」
「野球ゲーム、簡単なものだけど」
「へぇ、僕もやってみようかな」
「プロ野球とか見るほう?」僕が長野に聞いた。
「見るけど、するのも観るのも好き」長野が言った。
「いいね、去年活躍した古澤いいよね」
「古澤13勝したから、ブレイクしたね」
僕達はホームルームが始まるまでしゃべった。
担任の先生は40代ぐらいの男の先生だった。教室は40人ぐらいいて、グループができて、緊張感がなくなってきた。
ホームルームが終わり数学の授業が始まる。
「この問題の答えわかる人黒板に書いてください」
先生が言って、生徒が黒板に書く。僕は当てられないように祈りながら授業を受けた。
数学が苦手だからである、。1限目、2限目をしっかりうけて、昼休みには言った。
隣のクラスの前中が僕の教室に入って、一緒にご飯食べようって
言ったので一緒に食べることにした。
「今年の野球部結構いいところまで行くんじゃない」前中が言った。
「うーん、それはどうだろう。まだ試合みてない」僕が言った。
「先輩で守備めっちゃ上手い人いたよね。」
「ああショートの村川さんだよね」
「そうそう、守備上手かった。」前中が言った。
「守備できないと勝ち上がれないよね」僕が言った。
「うん。そうだね」
前中は、弁当の中にあるトマトを食べた。
「トマト好きなの」僕が前中に聞く。
「そうなんだ、トマトうまいから入れてるんだ。」前中が言った。
「へぇ、トマトって何で赤いんだろう?」
「野菜だからじゃないかな。唐辛子みたいに真っ赤だけど
なぜか野菜の話になった。
「部活で体動かせるのいいよね」前中が僕を見て言った。
「ああ、そうだね。入学する前動かしてなかったから」僕が言った。
「今日は打撃練習でしょ」
「そうらしい。打てるかな?」
僕らはバッティング練習を楽しみにしていた。
「そういえば、昨日の話で漫画のあのバスケの黄色い髪の主人公の」前中が言った。
「小谷でしょ。背が高くないのに良くパスだせるよな。」僕が言った。
「だよね、かっこよすぎて惚れたよ。あの主人公の仲間も結構かっこいい」
「ダンクめちゃくちゃ好きな泉とか。普段おとなしいのに、試合始まったら
熱血だよね」僕は興奮した表情で言った。
「あの初戦の高校で仲間の村川が怪我して大ピンチのとき
ベンチだった石坂の活躍凄かった。」前中が言った。
「うんうん、あまり試合に出てない選手が活躍するのいいよな。」
「俺らも、野球でベンチからでいいから、代打で活躍したりしないかな」
「スタメン勝ち取りたいよね」
昼休みが終わり、授業が始まるので前中が隣のクラスに帰った。
授業は教科ごとに先生が変わって僕は真面目に聞いている。
3時30分に授業が終わり部活の時間になる。
ウォーミングアップである。
野球部の先輩が前で声をだして、僕らも後に続く。
終わった後は、打撃練習である。
1年生の露木とペアになった。
「よろしく」と自己紹介してからバッティング練習に入る。
1人がトスして、もう一人がバットを持って打つ。
「どっち先に打ちたい?」露木が言った。
「さきどうぞ」僕が言った。
露木から打つことになった。
露木はコンパクトなフォームで芯をしっかりとらえて打つ。
20球目までトスを上げた。
露木のバッティングフォームは綺麗だった。
次、僕が打つ番である。
20球バットに当てて
これを1時間くらい繰り返した。
「藤沢って結構打撃好き?」露木が言った。
「まあ、打つのは好きだけど、露木だって上手いじゃん」僕が言った。
「まあね、1年生でうまい人結構いる」
「先輩の方が上手いけどね」
「だよね、先輩上手いよね」
「露木が1年生の中で一番上手いよ」
バッティング練習が終わり休憩に入る。
「俺、2年の新井よろしく」新井さんが言った。
「よろしくお願いします。1年の藤沢です。」僕が言った。
「1年生上手いね」
「ですよね」
「中学野球上がりかな」
「そうです」
「今年はいいところまで行けそうだから楽しみにしててな」新井さんがにこりと笑った。
「そんなに今年いいんですか」僕が聞く。
「なんたって、エースがいるからな」
「エースですか」
「うちのエースは強い」
「エースって本城さんですか」
「そう、最速140km投げられる。140km投げられる人は中々いないよ」
「すごいですね」
「藤沢も、ベンチ入りできるように頑張れよ」
「はい、頑張ります。」
新井さんは戻っていった。
僕は休憩が終わるまで暇だった。
1年生はまだぎこちなく関わっていて。
2年生は全体的に仲が良いみたいだった。
野球部に入ってみて、最初の2日はランニングだった。
3日目で全体練習で前中くんと仲良くなることができた。
クラスが一緒の長野とも仲良くなった。
中学時代、リトルリーグに所属していて、それなりに強いチームにいたので
練習を見て、この学校のチーム力は高いと思った。
1年生でベンチ入りを目標に練習したい。
休憩が終わってフリーバッティングに入る。
僕は外野でボール拾い。守備練習のできるので、
ボールが飛んで来たらキャッチする。
2年生の松宮さんが強烈な打球をネットに放つ。
松宮さんはチーム1の長打力らしい。
「松宮さんすごいよな」1年生の桜庭が声をかける。
「ですよね、飛ばしすぎる」僕が言う。
「藤沢はバッティング得意?」
「まあ、それなりに」
「今日の朝、天気予報で雨降るっていうから傘持ってきたのに
降ってないんだもんな。」
「天気予報も当てにならない時もあるよな」
「そうかもね」
球拾いしながら会話をする。
「動物って好き?」桜庭が言った。
「まあ、たまに動物園いくよ」僕が言った。
「動物でヒグマっているでしょ」
「うん。知っている。」
「ヒグマって、サケとマスを食べるんだ。雑食なんだって」
「へぇ、そうなんだ」僕が言った。
「イノシシ、ロバ、ワピチ、アメリカンバイソンに攻撃されることもあるんだ。」
桜庭が言った。
「大型獣にやられるんだ。」
「面白いでしょ。」
「うん、動物好きが聞いたら面白いかも」
バッティング練習が終わったらしく。
今度は僕達の番になる。
桜庭が打席に入る。
投げたいボールがだいたいファウルになって、たまに前に飛ぶことがあった。
20球投げて終わった。
「いや、バッティング苦手でね、小学校の時以来だよ」
「そうなの、よくバットに当てたね」
「まあ、今後は守備で頑張るよ。」
僕が打席に入る。
ほとんどセンター方向に向かって打球を飛ばす。
結構調子が良かった。
「君、バッティング上手いね。」3年生の橘さんに言われる。
「ありがとうございます。」僕は言った。
「昨日のテレビ見た?」
「ストライカーっていう映画ですか?」
「そうそう、あの車で逃走するシーンいいよね」
「アクロバティックですよね。いいですよね。」
「警察に捕まりそうになって、橋から飛んで車の上にちょうど落ちるところも凄かった。」橘が言った。
「「橘さんは映画が好きなんですか?」僕が言った。
「そうそう、映画が好きでよく見てるんだよ。」橘さんがグローブを置いて言った。
「いいですね、」
「僕は、スターライトって映画が好きです。」
「あー、あのモーデルって俳優が出てるか。」橘が言った。
「警察が捕まえる映画好きですよ。」
「うんうん、いいよね。」
橘さんは、スタメンでセカンドを守っている。
橘さんが、フリーバッティングに入る。
コンパクトな振り方で右左に打つ。
ボールを引き付けるのが上手い名と思った。
フリーバッティングの練習が終わってこの日は、練習が6時に終わった。
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