第5話 夜明けと共に船は到着 五枚目のカードはエメラルド・ドラゴン

やる事もなく、船酔いする前に主人公はタコ部屋で一眠りしているとあたりがガヤガヤと騒がしくなる。どいつもこいつも腐葉土見たいな匂いを撒き散らしやがって、遊戯さんの幼馴染の巨乳JKや、香水イカサマのお姉様はどこ行ったなんだよマジで、とか主人公が思っていると……おや? 主人公の萌えアンテナに引っかかるショタがいるじゃないか、あれは……海馬コーポレーションの社長の弟君ではないだろうか? よし、ショタすけべができるかもしれないので後をつけてみよう。


はい、駄文終了


主人公は最強のデッキを作るべく、YOUTUBERが動画のPV数を獲得する為に何十万と金をかけて店舗が独自で行っているオリジナルパック、通称オリパを購入している横で血眼でストレージを漁っていた。ふと、全日本決定戦決勝について主人公はぼんやりと思い出していた。ダイナソー竜崎の二頭を持つキングレックスがどうやったら火器付きアーマーを纏ったベーシックインセクトに負けたのだろうかと。


何も考えずにストレージから引き当てたカード。


「こ、これは強いぞ! 星7の真紅眼と同じ攻撃力だ!」


そこには美しいエメラルドの色をしたドラゴンの姿。


本日の相棒


エメラルド・ドラゴン


通常モンスター

星6/風属性/ドラゴン族/攻2400/守1400

エメラルドを喰らうドラゴン。

その美しい姿にひかれて命を落とす者は後を絶たない。


最後の上級モンスターはレベルこそ違うけど、レッドアイズと同等の力を持ったカードだった。希少価値の分レッドアイズはあまり流通していないけど、エメラルド・ドラゴンは全米チャンプのロリ少女も持ってたりするので、割と流通しているのかもしれない。頼むぜ相棒! 相当たる上級ドラゴン軍団が揃ったわけで、あとはこのドラゴン達を支える下級ドラゴン達との出会いが楽しみだぜ!


30円


星8 ラビードラゴン   2950/2900

星7 紅眼の黒竜     2400/2000

星6 エメラルド・ドラゴン2400/1400

星5 パロット・ドラゴン 2000/1300

星5 地を這うドラゴン  1600/1400

星4✖️4

星3✖️4

星2✖️4

星1✖️3

魔法✖️10

罠✖️10


さて、ここで王国ルールをおさらいしておこう。スター・チップをアンティとして賭けてこれがなくなれば即島から強制送還させられる。ライフポイントは2000。生け贄召喚ルールはない。基本モンスター同士の戦闘でライフの奪い合いをする。モンスターが出せなくなる、あるいはデッキが尽きたら負け。


そして、フィールドパワーソースと、言ったもん勝ちのとんでもないルール付き。

これに対抗するには、守備貫通系のコンボと、攻撃表示のモンスターの攻撃力を2000超える攻撃力で殴ってワンキルしかない。


例えば、攻撃力1300のエルフの剣士を攻撃表示で遊戯が出そうもんなら3300の攻撃力でぶん殴る、あるいは岩石の巨兵を守備表示で出すなら、足場にされる前に攻撃力4000で貫通攻撃で倒す。みたいな事が必要なわけだ。


長期戦になると、意味不明な屁理屈をごねて勝負を決めてくるのが、デュエリスト達なので困ったもんだ。主人公には秘策がある。エメラルド・ドラゴン以上の攻撃力のモンスターであればかの有名な青眼の究極竜 4500/3800ですら真っ向から殴り倒すコンボがこのデッキにはあるのだよ。


それはまたのお話。


デッキ構築費用残り……残り1219円

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