最後までする(19首)
まだ食べてないのにおいしいなと思う 大人になった証拠と思う
食べやすいサイズに切ってくれる人に食べやすさを決める権利がある
友達も『ないものねだり』を聴いていてご飯を待ちながらその話
まあいいかるるぶを買ったら絶対に行かなきゃないってことじゃないなら
カニの帽子、エビの帽子、フライドチキンの帽子 元気になっていいんだ
健康になって行方をくらまして明るい写真を送りつけたい
無印がわたしの街にもあればいいわたしが行かなくてもあればいい
前にしたかもなんだけどこの話がわたしは好きで最後までする
わたしにもできる家庭の炒飯のような何かで日々を埋めたい
どの人も蛇口に映っているときは実物よりもやさしく見える
具が多いスープバーがあるファミレスをたくさん知っている人の勝ち
餅まきを今朝やっていた場所だって知っていたから伝わる余熱
夢みたいに出会って青い舟に乗る嬉しい時も俯くひとと
熊避けとして流すにはしっとりとし過ぎな方のサンボマスター
くっついた麺と麺とをほぐすときわたしたちってかなりエスパー
身に覚えのないラケットが何故かある 大人が入っていい水たまり
君の手を取ってウォーターサーバーをあげますブースからの逃走
タッパーがどっちの家のものなのかもっともっとわからなくなりたい
来年もTSUTAYAのレンタルコーナーをうろついてもつれる足だろう
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