機械の声(11首)
これ以上ないというほど縮まった海老の軽さを菜箸で摘む
コーヒーの写真の隅のアウターの袖の黒ずみ的な一日
「スマホといのちどっちがだいじ?」の標語あり今日はスマホと言いたい気分
二千円グルメセットの欠席のところに写るスモークたらこ
ここからの逆転勝ちもあるだろ、と他人のこととなると思える
許すかを決める立場にありますか 機械の声に問われ2を押す
空き缶のラベルを剥がして洗ってもトマトの缶ともう知られてる
安い方安い方へと重なって空に近づく値引のシール
わたしにも真っ直ぐ歩み寄ってくる人権のキャラクターだけあって
暖かい道も歩いてきたけれどカラスやゴミの記憶が多い
階段を降りる自分の足音が変かどうかをひとに訊けない
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