人生〜With you overcome〜
萩織 俊 hagiori syun
序幕 出会い
聖者/グルス・イグニルがこの世を去ってから、100年が経った頃、ある山の恐ろしいほど暗くそして深い洞窟の奥から紅い瘴気と共に一体のとても大きな竜が長い長い封印を解き、眠りから目覚めました。その竜の名は、"ビグニス"1000年以上も前に聖者グルスによって封印された非常に恐れられている竜だ。この世界では、竜は"ヒルズ"と呼ばれるものと"ノアヒルズ"と呼ばれている、二つの種類に分かれる。
この二つの意味は、"ヒルズ"と呼ばれる竜は一般的には、人界に危険をもたらす竜のことをいい、"ノアヒルズ"とは一般的にヒルズの逆で人界に知恵や武力その他様々のものを与え、人界を危機から救うこともある竜のこと言う。ビグニスは、"終竜王ヒグニス"と呼ばれていた、ヒルズの竜だ。ヒグニスが洞窟から出きった瞬間、大きなこの世のものとは思えない、鳴き声が響いた。
「グォォオォォオオオッッ!!!」
「うるせぇなぁ...今日はあいつか...」
竜から少し離れたところで一人のガタイの良い男がそういった。途端その男は一瞬で竜の近くまで行ってしまった。
「ここからは、危険か...」
「あぁ、久々の竜か、最近はシルバーグルーブ《この世界にいる狼のような動物》ばっかでつまんなかったから、やっと骨のある仕事ができそうだぜ」
そういうと男は、少し古びた大剣を片手に持ち、竜に飛びかかった
「ギュォオアォォォ!!」
「おとなしくしてろッ!!」
「綺麗に切れないだろ!!」
大剣を竜の胴体から竜の目に突き刺す。竜の目から鮮血が飛び出す。男が竜の血を浴びた瞬間、彼が握っていた大剣が綺麗な青色に輝く
「おぉ、久々の感覚だ!! レイ《彼が握っている大剣の名前》行くぞ!」
大剣がピキピキ音を出して、霊気を纏い始め、その見た目は竜と同等ほどの大きさになっていた。途端、シュパッ!!という音と同時に竜の首が宙に浮かび、瘴気が洞窟に引っ込んでいく。竜の首が地面に落ちるのと同時に男は、地面に倒れ込む
「マナ《この世界にある魔術や"スキル"リーサルウェポンの開放などに使う気のこと》を喰われすぎたか、結構力任せに行ってみたけどやっぱダメだな...」
「もっと使う時間と量を考えないとすぐマナ切れになっちまう。」
「おぉ、やはり終竜王を倒されたか...領主様に頼んで正解でしたな。」
遠くから老爺が笑いながら歩いてきた。
「あぁ、このくらいはいけるさ」
「そうですか、では報酬は約束通り、領主様の館に送っておきますね。」
「そういえば、今日はいないみたいですけどセレ様は、どこにいらっしゃるのですか?」
「あぁ、あいつなら今、ノアトゥリア魔術学院に入学したからそこに行ってる。」
男は老爺と会話し、大剣を鞘に納め、街に戻って行った。その男の名前は、"セビナ・グルード" ……
◇僕は、ここで寝るのが好きだ。なぜかって? 澄み渡る青空、綺麗な空気、鳥の囀り《さえず》を聞いて、寝れるんだ。こんな場所ここには他にないよ。 そう自分の中で語っていると、チャイムが鳴り響いた。
「まずっ!! また授業に遅刻しちゃう。」
僕は全速力で階段を降り、教室に向かう。でももう遅かった...
「セレスティア!! 朝っぱらから遅刻か、...先生は心配だぞ。推薦だからと言って、鼻を伸ばしすぎるなよ。」
「じゃあ、朝のホームルームを始めよう。」
教卓の前にたち、一人の男性がそういった
「起立!! 礼! 着席」
「では、最初にこの度は、ノアトゥリア魔術学院に入学おめでとう!! 心から歓迎しよう。では、一人一人自己紹介を行なってもらおうか、簡単なもので構わんぞ。」
一人ずつ順番に席から立って、挨拶をしていく。そして数分が経った頃、僕の番が来た。
「皆さんこんにちわ、 僕は、セレスティア・イグニールと言います。これから長い間よろしくお願いします。 ついでに僕は、魔術推薦の枠で入学しました。」
「おい、聞いたか、魔術推薦だってさ。この学校に一年に6人ほどしかいないとか言われてる。」
「すげぇな、しかもめっちゃ可愛いし...」
僕は、自分についての説明とその他を少し話、自己紹介を終えたがなぜかクラスがざわついている。なんでだろ、まぁ僕は、今の通り、この学院に魔術推薦で入学した。試験はとっても大変だったけど、セビナ様に褒めてもらえたから、それだけで嬉しい。
「では、自己紹介も終わったことだし、実技の授業をしようか...セレスティア、前に出てきてくれ。」
僕は、先生に言われ、教卓の前に行くそしたら先生がこんなことを言ってきた。
「属性強化の魔術をやってみてくれ、種類と強さはなんでも構わない。」
「は、はい」
言われるがままに僕は、やってみた。自分の中で想像するんだ。自分の体の中にマナが流れていき、自由に動く水のように何にでもなれる水のように、広大で果てしない海のように、どこまでも流れていくように、そう思っているうちに、周りから声が聞こえてきた。
「すげぇ、なんだあれ、今までにみたことない魔法みたいだ。ん、待てよ。違うあれは、すでにある一番弱い強化魔法だ。人間があんなことができるのか...」
そして、隣にいる先生から声をかけられた。
「もう、良いですよ、十分です。」
僕が気づいたときには、一星級の強化魔法のはずが、八星統級ほどになっていた。
星級と星統級と言うのは、魔術のランクのことで数字が大きくなるほど強くなっていくぞ!!
「皆さん、ご覧になりましたか、これがたった一星級からなる八星統級です。もうしまって良いですよ。」
そう言われて私は、魔法をしまった。そして気づけば、学院が終わり、自分の家に帰っていた。
◇やっと家に帰ってこれました、学院からだと登校に小一時間は、かかるのでとても疲れます。
「お、セレ 帰ってきたか。おかえり、初めての学校は大丈夫だったか?」
「はい!! 周りの人も優しく、とても楽しい1日でした。セビナ様は、何かやっておられましたか? 途中でセビナ様のマナ反応がなくなったので...」
「あ、あぁ、鋭いなセレは。そうだよ今日、竜と戦って、マナを結構使っちまって...」
こんな他愛もない会話を常日頃からしてます。
それにマナを全部使うなんて、やはりセビナ様はいつも無茶してますね。そうだ、いうのが遅くなった。僕はセビナ様に使用人兼養子として、仕えてます。実は、僕は、まだまだミルグ《この世界にいる、主に食用とされる1mくらいの雑食動物》くらいの身長のときに、セビナ様に拾われて、今に至ります。それじゃ、ここからのお話は、僕がセビナ様に出会う前から、今に至るまでを少し、語りましょうか...
まぁ少しどころではないんですけどね。
to be continued
★作者から一言
この度は、「人生」を読んでいただき誠にありがとうございます。これからも頑張りますので、何卒応援よろしくお願いいたします。
佐凪でした。
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