本編②-4

ねぇ、聴いて。

これは、俺と愛しいあいつの物語。


夢に見る。

俺があいつに抱かれる、忌々しい夢を。


あいつの幼い顔つきはここ2年くらいで、

どんどん大人びていった。

毎朝会っていてもわかるほどに。


あいつは、今日も嬉しそうに部活の話を俺にする。その笑顔は変わらない、あの頃ままで。

でも、もうその顔は見たくない。


だって俺は、


3つも年下の弟みたいなお前に、

少しづつ男になってくお前に、

欲情のを向けているんだ。


こんなことはいけない。気持ち悪い。

汚い。醜い。忌々しい。


こんな最低な俺は、お前のそばにいてはいけないんだ。

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