遡及

@water10melon

第1話

私の名前は瑠那(るな)。高校1年生です。

中学生の頃は、小編成の吹奏楽部の部長で、チューバをしており、中学二年生の夏から、同じ部活でトロンボーンをしていた同級生と付き合っていました。


そんな私は、音楽活動が盛んで有名な高校『想幻(そうげん)高校』の吹奏楽部に入部したく、この高校に進学しました。

想幻高校は音楽活動が盛んなだけあり、新入生は入学する前の3月から練習が参加できました。


3月の練習に参加した同級生はたくさんいました。

その中に、トランペットを持った男子がいました。その子の名前は隼瀬(はやせ)。


隼瀬とはすぐに仲良くなり、最寄り駅が同じということもあって、入学する前から自然と一緒に登下校していました。

彼は、とても愛想が良くて、別れる時は絶対に「バイバイ!」と手を振ってくれました。


そんな姿に、ドキッとしてしまった。


彼氏は(極度の)ツンデレで、私は男子にデレられたりずっと明るく接されたりされた経験がなかったからかもしれない。


いやいやいや、私には彼氏がいるんだ!そんなことは思ってはいけない!!と強く自分に言い聞かせた。

でも、そんなのは全然効かなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

遡及 @water10melon

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ