女幹部はつらいよ
兼穂しい
第1話
【 悪の組織ワールモーノ本部食堂 】
電気も点けず暗い食堂で一人コーヒーを飲む女幹部ヤラレール。
(なんだよ。福利厚生で「女幹部を抱ける」って・・・)
今から下級戦闘員7名に抱かれなければならない。
(先月の戦闘員は酷かったな・・・)
嬲られ、辱められ、土下座して謝ってるのに何度もマジ泣きさせられた。
(私、女幹部なのに・・・)
コーヒーの紙コップを包む両手が小刻みに震える。
(また、たまごボーロを飲み物無しで食べさせられたらどうしよう・・・)
身がすくむ思いだが「女幹部」のプライドが逃げることを許さない。
(行くか・・・)
ヒールの音を響かせながら下級戦闘員が住む居住個室エリアへ向かう。
(この通路は嫌いだ。)
行きは勇気を振り絞って進み、帰りは泣きながら戻る。
子供の頃の歯医者通いのトラウマを思い出すヤラレール。
【 1人目 】
後背位でお尻を叩きまくられた。
(コイツ、わかってんのか?私は女幹部だぞ!)
【 2人目 】
オナニーを強要される。
男の顔の前で、性器を指で拡げさせられた時に気づいた。
(不自然なメガネ・・・。知ってるぞ。動画盗撮機能内蔵のヤツだろ。それ。)
【 3人目 】
挨拶抜きでいきなりショーツの中に手をつっこまれる。
【 4人目&5人目 】
3Pを持ち掛けてくる。
イヤだったがここで退いたら後々ナメられそうな気がしたので渋々了承。
【 6人目 】
「洗面器にオシッコ」するよう求められた。
拒んだら泣きながら土下座で懇願してきたので、仕方がなく目の前でしてあげた。
し終わったら「口移しで飲ませろ」と要求してきやがった。
【 7人目 】
見たことのないデザインの、おそらくは大人のオモチャが整然と机に並べられている。
隙をみせる度に手錠で拘束を図ろうとしてくる。
(あぶない・・・。油断できない・・・。あれ?)
自分の身におきた異変に気づく。
(か、身体が思うように動かない・・・。意識もなんだか・・・今もらった飲み物の中に薬が・・・?)
* * *
目を覚ますと、激しい運動後のように肩で息をしながらニヤニヤ笑う7人目の姿。
その身体は汗ばみ、股間のモノは酷使しきった後なのかグニャリと下を向いている。
両手はひっきりなしにヤラレールの胸と性器を愛おしそうに愛撫していた。
【 シャワールーム 】
(気を失ってる間、私は何をされた?)
悪寒が走る。
(怖い・・・。考えたくもない・・・)
欲望にまみれた男達が舐め、吸い、揉み、挿れた部分をそっと撫でる。
いたわるように、清めるように。
(終わった・・・。悪夢のような1日が・・・)
その翌日、更に酷い出来事に見舞われることをヤラレールはまだ知らない。
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