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2024年12月16日 20:05
八岐大蛇の考察で「面白いなぁ」と思ったのは、八岐大蛇山賊の親子説でした。 この話では頭目である父親と八人の息子たちという事で、「八岐大蛇に喰われたクシナダヒメの姉たち」は山賊の息子らと婚姻したという解釈でした。 そして龍退治(?)の際は、(恐らく)血の気が多い息子たちを酒に酔わせて眠らせ、その間に頭目と一騎打ち。頭目亡き後は息子たちもバラバラになってしまった……という感じで解釈が続いていました。 もちろん諸説あるうちの一つに過ぎませんが、これが何とも印象に残っていたのです。 戦闘物は、確かに弱点は必要ですよね。というよりも、戦略や戦術は「弱い」からこそあれこれ考えるという言説を、別のコラムで読んだ事があります。 これは現実世界でもままある事でして、例えば中小企業の方が大企業よりも奇抜なアイディアを出しやすい事と似ているかもしれません。
作者からの返信
そんな解釈あったんですね。私は動物信仰が落ちぶれて人間の英雄神に討ち取られた物語・出雲国の鍛鉄の歴史における田畑の開墾・鉄鋼生産の歴史みたいな解釈をずっと採用していました。 そういえば両面宿儺も中央政権に抗った地方豪族の長という説もありましたね。だから現地では五穀豊穣の神として祀られているとか、土蜘蛛とかも地方豪族の戯画化とか。 そう思うと山賊の親子説も深掘りすれば何か出てきそうですね。 かなり逸れますが酒呑童子様がヤマタノオロチの子孫という説もあるとかで、五行全てを司る鬼・酒に弱いという点で類似しているなと思いました(ヤマタノオロチが五行全てを持っているのはあくまで独自解釈ですが、伝承や肉体の特徴からしてあながち間違いではないという妙な確信があります) 正攻法じゃ勝てない! っていう相手に対して「自分の手札でどういう手を打つか」が戦略のキモだと思っています。主人公の覚醒パワーとかはある種のジョーカーであるべきで、使えるのは一度きりで時間制限があるとか、大きなリスクを抱えるとか、そうでないと「ご都合主義のスーパーパワーでゴリ押しじゃん」ってなっちゃうんですよね。 確かに町工場のアイデアが大ヒット! とかありますもんね。あえてマニュアルから外れた尖ったアイデアが刺さる、みたいな。
八岐大蛇の考察で「面白いなぁ」と思ったのは、八岐大蛇山賊の親子説でした。
この話では頭目である父親と八人の息子たちという事で、「八岐大蛇に喰われたクシナダヒメの姉たち」は山賊の息子らと婚姻したという解釈でした。
そして龍退治(?)の際は、(恐らく)血の気が多い息子たちを酒に酔わせて眠らせ、その間に頭目と一騎打ち。頭目亡き後は息子たちもバラバラになってしまった……という感じで解釈が続いていました。
もちろん諸説あるうちの一つに過ぎませんが、これが何とも印象に残っていたのです。
戦闘物は、確かに弱点は必要ですよね。というよりも、戦略や戦術は「弱い」からこそあれこれ考えるという言説を、別のコラムで読んだ事があります。
これは現実世界でもままある事でして、例えば中小企業の方が大企業よりも奇抜なアイディアを出しやすい事と似ているかもしれません。
作者からの返信
そんな解釈あったんですね。私は動物信仰が落ちぶれて人間の英雄神に討ち取られた物語・出雲国の鍛鉄の歴史における田畑の開墾・鉄鋼生産の歴史みたいな解釈をずっと採用していました。
そういえば両面宿儺も中央政権に抗った地方豪族の長という説もありましたね。だから現地では五穀豊穣の神として祀られているとか、土蜘蛛とかも地方豪族の戯画化とか。
そう思うと山賊の親子説も深掘りすれば何か出てきそうですね。
かなり逸れますが酒呑童子様がヤマタノオロチの子孫という説もあるとかで、五行全てを司る鬼・酒に弱いという点で類似しているなと思いました(ヤマタノオロチが五行全てを持っているのはあくまで独自解釈ですが、伝承や肉体の特徴からしてあながち間違いではないという妙な確信があります)
正攻法じゃ勝てない! っていう相手に対して「自分の手札でどういう手を打つか」が戦略のキモだと思っています。主人公の覚醒パワーとかはある種のジョーカーであるべきで、使えるのは一度きりで時間制限があるとか、大きなリスクを抱えるとか、そうでないと「ご都合主義のスーパーパワーでゴリ押しじゃん」ってなっちゃうんですよね。
確かに町工場のアイデアが大ヒット! とかありますもんね。あえてマニュアルから外れた尖ったアイデアが刺さる、みたいな。