3-4「リタイア賢者の猫ファーストな余生」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054922222223



◯タイトル


賢者って単語にちょっとネットミームが頭をよぎるけど上位魔術師って事でいいよね…?

猫かわいいとは思うが非常に申し訳ない話、自分犬派なんす…でも職場に猫派の先輩はいた。8匹飼ってて抜け落ちた猫ヒゲを集めて七味の空き瓶に百本くらい溜め込んでた。

そういうことする話…? 日常モノとして考えていいの…?


◯あらすじ


いや、動機が猫なだけで結構あちこち活躍する展開っぽいな。とはいえ軽そうな雰囲気なので読みやすさには期待が持てる。

魔法でアレルギー治してもらうの、生活に密着した便利さがある。あとはサラッと猫との生活のために邪神と戦ったと書かれているが、どうしてそうなったという疑問が興味を惹く。


◯書き出し


初手猫あやし。作品の目玉ドンって感じで気持ちがいい。次いで魔法の腕前を猫のために遺憾なく発揮し、楽しむべきところの前提を最速で出してきている。

放置して進行、周知のクズ勇者、いい感じに騒ぐ宮廷魔術師と状況も会話も期待していた以上に楽しい。ずっとこういう会話を読んでいたいと思うほどには作品に惹き込まれる。


◯1話


不可なのは国王の決めたことじゃないだろうに…って一瞬思ったけど地雷はペット呼びの方か、それなら仕方がない。結構主人公が無茶な暴れ方はしているが、扱い方が分かりやすい分緩和されている。ちょっと危ういものの。

ここは感覚の問題だけど国王がセバスチャンなの変かな…? 執事の名前過ぎるって事だろうけど、イメージするのが爺さんだから国王のイメージとそんなに距離が無くて変には思えない。主人公のセバスチャンイメージが若イケメンだったのかな。

とはいえ早くも主人公が動き出したので、展開自体のテンポも非常に速く、物語が動き出すワクワクがある。


◯3話まで


クリスの耐性、国王の無神経、7日間離れていた鬱憤と1話の暴れ方に対してフォローが入って助かる。ていうか地雷はペット呼びの部分でもなかったのか…

すぐに学院編が始まるかと思ったらそうでもなかったが、序盤から多めに登場していた人物のキャラを立てに行ったのは嬉しい。その名前がどういう人物だったか忘れたりして面倒が発生しなくて済む。

()の使い方には若干ノリが合わない感触はしたがそれも個人的な相性の部分。テンポの良さが維持されたまま続いていくので、説明的な部分も勢いで読めるし気づけば一話を読み終えている。タイトルで想定したよりずっと強い勢いがあり、登場人物の作り出す賑やかさが楽しかった。

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