2-2 「Nightfall-ブレイカーズ-」
https://kakuyomu.jp/works/16818093087200383329
◯タイトル
具体的なイメージは汲み取れないが、「〜ズ」のタイトルで連想するのは少年数人が集まってチームを作っている話。だいたい超常な被害に出動するか、依頼を受けて動き出すか。
仮にそうとするとNightfallは人目のない深夜に動き出す、ようなニュアンスを感じるが、「ブレイカーズ」の力強いニュアンスとは逆のようにも思える。
◯あらすじ
怨霊退治っぽい。超常な被害に出動するという読みは当たったが、あらすじで描かれた主人公はまだ単独。
あらすじ分でわかるのは序盤も序盤、おそらくここから組織的なものに巻き込まれで加入するというのが定番か。
ん、あれ、未練がなければ天に行くだろう。その逆ならば地に落ちるだろう。ではそのどちらにも行けない者は…っていうと未練があるでも無いでもない者って? という疑問が浮かぶ。半端な未練がある層? 未練どうこう以前の条件でどちらにもいけない層?
怨霊を殴れるという情報で少し迷うが怨霊がなぜ怨霊化したのかを問う話になるんじゃないか…と書きたかったのだが、変な部分が気になってしまった。
◯書き出し
通学路に現れた怪異。でもそれを見てる「自分」と主人公の名前違ったよな?とあらすじを確認。
違う。そして今は書き出し。これ死ぬかもしれんな。ホラーの導入のド王道のやつか? とは思うものの、霊視経験豊富だったりと定番ともやや異なる流れでもある。
あらすじの主人公と名前が違うため、短編を読むような気持ちになっている。この先に対する負荷も期待もなだらかな状態。
◯1話
少しずつ変化する怨霊の様子。このだんだん不穏になっていく空気感は好みだが、スマホゲーの概要などこれいるの…?となる情報があったりする。
今が日常描写であろう事から、これは気合入れて覚える必要のない情報だろうなと察したので負担は無く大した問題でもない。とはいえ日常描写であるなら、それよりもゲームについてのありがちな会話で場を繋いでしまっていいのではないかなと。
そしていよいよ大きな動きを見せた怨霊。まだ具体的な輪郭は掴めていないが、迷惑怨霊をバトル退治というよりはその経緯と心情にスポットがあたりそうだなとここで作品方向を掴めた気がした。しかし視点の人物はまだ無事で、主人公はまだ先らしい。
◯3話まで
と思ったが2話にて主人公が早々に登場。だが3話まで視点ではないのでこの範囲だと主人公とは呼びづらい。
学校のシーンに入ってから、賑やかな雑談・ボロボロの屋上・立入禁止の経緯などにて思い描くイメージの解像度が急に上がって感じられる時がある。ややムラはあるが、描きたい物をしっかり観察して文にしてきたような気配があり好感がもてる。主人公も目隠れの情報だけで割と鮮明にイメージが浮かんだ。目隠れが自分の中でイメージ化に強い属性だと分かり驚く。
ただ、現状まだ掴みは弱い。ホラー寄りである以上一定の日常は必要だが、もっと話を早く回していいと思う。方向性は掴めたし展開も動いており期待はあるのだが、得たいものが遠く感じる。安倍か憂喜、どちらかに強い積極性を持たせたい。
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