第7話

「春、早く行こッ」


春の手を引っ張り、少し走った。


「はぁ..急に走って、どうしたの?」


「走りたくなっちゃって..あははッ」


誤魔化した。


オウジサマが私を見てる気がして、なんて言えない。


「春奈ー!こっちこっち」


待ち合わせ場所に着くと、陸君ともう1人の男がいた。


「陸〜!会いたかったよぉ」


「毎日会ってるだろ?」


2人は抱きしめ合っていた。


気まずい。


もう1人の男もそんな感じがした。


「愛梨華ちゃん、久しぶり!」


陸君は春から離れた。


「お久しぶりです」


「俺のダチの「翔(しょう)って言います」」


陸君の声に合わせて、名を名乗った翔?くん。


頭も下げて礼儀正しい人、

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