第8話

凛side


あれから、数日が経ちようやく学校に向かった。


着いてからやはり愛が寄ってきた。


「おはよっ凛!メールも電話も出ないから心配してたよ〜」


本当は愛を許せない。


「おはよう...ごめん、体調悪かった」


だが冷静さを保った。


その後無言になった。


そして私達は教室に着き、そのままほぼ話さず、ただひたすら授業を受けた。


昼休み


「佐藤、隼斗が呼んでるよ」


クラスメイトの男子が私を呼んだ。


佐藤とは私の苗字。


隼斗、かぁ。


今日はまだ会ってない。


会いたくも無い。


ここで断る事はできない。


私は渋々立ち上がって席を立ち、教室を出た。


「凛、話がある」


教室を出てすぐに隼斗はいた。


泣きたくなった。


あの日の事が嘘だって思いたい。


「...うん」


私達はそのまま人がいない屋上に向かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る