第42話
私は・・・ずっと自分を責めていた。
本当は、わかってたんだ、こうなること・・・
ユウジとちゃんと別れてなかったから。
どんなことしてでも別れて、それからしゅんくんと付き合わなかったから。
二股なんか続けてたら、絶対いつか痛い目に合うって・・・
いつかユウジにバレたら、大変なことになるって・・・
わかっていたのに、しゅんくんへの気持ちが止められなかった。
ユウジに別れを切り出す勇気も出せなかった。
結局、私がしてたことは、浮気と二股だ・・・
「・・・ユウジと付き合いながら、しゅんくんとも会ってた罰だ・・・」
自分を責める私に、ユミが叫ぶ。
「そんな事ないっっ・・・!ユウジと別れられなかっただけで、気持ちはずっとしゅんくんだったんでしょっ?これで真っ直ぐ、しゅんくんのトコ行ける・・・」
言いかけたユミを、私はさえぎった。
「やだっっ!こんなんじゃ・・・もう会えない・・・」
しゅんくんを想って涙が溢れた。
「そんな事ないよっ!!しゅんくん、アカリを待ってるよ?しゅんくんならきっと、受け止めてくれるから・・・」
「やだよぉぉ・・・。こんな私じゃ、もう・・・」
ユウジと別れて、しゅんくんのトコへ行きたかった。
ううん、最初から・・・ユウジじゃなく、しゅんくんがよかった・・・
震えてるアカリの肩を抱きながら、ユミは思っていた。
(アカリは本当にしゅんくんに連絡しないかも知れない・・・)
(だったら私が・・・)
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